すっかり朝が弱くなってしまった。
寝ても寝ても眠たいという現象。
朝六時に起床するものの、睡魔で作業ができないので再びベッドへ潜り込む。
二時間程仮眠を取るが、まだまだ眠れそうな勢いだ。
夜も割と早く寝ているのだが、それでもダメだ。
しかし起きねばならないと思って無理矢理ベッドから這い上がる。
眠たい目を擦りながら珈琲を淹れる。
やっと目が覚めてきたと思ったら時計は十一時を指していた。
やれやれ、また午前中を無駄にしてしまった。
勿論、何も食べていない。
ここ最近の私の朝はこのような感じである。
友人からは食生活に気を遣うように注意される。
頭ではわかっているが、なかなか台所に立とうとしない。
空腹も我慢してしまうタイプだ。
夜には嫌でも夕飯の支度をしなければならないからだ。
さて、遅いスタートだが一日が始まった。
朝はダラダラと寝ているクセに、毎日が真剣勝負である。
仕事をこなし、文章を書く。
仕事よりも文章を書くことに重きを置いている私にとってはやたらと反応が気になったりする。
少しずつ増えていくアクセスを見ては、一年後にはどうなっているのだろうかと想像する。
結果を出すには、毎日手を抜かないことだ。
試行錯誤しながら、如何に面白い文章を書くかが自分に課したルール。
チバユウスケはルールが無いということだけがルールだと言っていたが、私には自分で決めたルールがある。
恐らくピアノと一緒で、一日でもサボれば腕が落ちるんじゃないかという恐怖と闘っているのだ。
確か去年、ポエムのようなものを毎日書き溜めていたことがある。
ところがポエムばかり書いていたので、エッセイの書き方を忘れてしまった。
感覚を取り戻すのに随分苦労した記憶がある。
その時は俗に言うスランプで、体調も絶不調だった。
つまり、ポエムのようなものしか書けなかったのだ。
今読み返してみると、よくもまぁ恥ずかしげもなくアップしていたよなと思うものばかりだが。
しかし友人からは好評で、詩集でも出したら面白いんじゃない?みたいなことを言ってもらった。
私も密かにその気になっていたのだが、やはり今になってみるとお粗末だ。
「詩」として成立していないような気がしてならない。
最近は極力エッセイを書いているつもりだ。
「夕貴」を主人公にした物語のようなものを書いたが、あまりにも反応が悪かったのでやめた。
たぶん読者の方は私が発するメッセージを求めているような気がしてならない。
無論、私は小説はあまり得意ではないし、プロが五万といる。
恐らく私にしか書けないものって云うのがあるはずだ。
それをとことん追求するのが、私に与えられたものだと思う。
かといって、私は何かになりたい訳ではない。
私がどこまで行っても私であるために、万人の意見を無視して自分を貫こうとしているのだ。
もっと世の中の流れや傾向に耳を傾ければ、万が一需要が高まるのかも知れない。
しかしそれをやってしまえば、今の時点で支持してくれている人は消えていくだろう。
それがとてつもなく恐ろしく、未練たらしい私は、なんとかして飽きられないように毎日必死になって文章を書いているという話だ。
何故かわからないが、本を出したタイミングで離れて行った人もいる。
その代わり新しい出会いに恵まれたりもした。
人脈と云うものは常に入れ替わるものなのだと学んだ。
だから悲観的になってはいけないし、追ってもいけないのだ。
私にできることは、とにかく今ある力を全力で出し切って、毎日確実に一歩を踏み出すということ。
その結果、何処に辿り着けるのかは恐らく誰にもわからない。
もしかしたら私の中で明確なビジョンを持つことが必要かも知れない。
但し、確実に少しずつでも道は拓けるし、見ている景色は変わっていくだろう。