nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

タフな奴

「お前はタフなのか?」と訊かれたら「そうです、私はタフです」と答える。

しかし、「お前は強いのか?」と訊かれたら「いいえ、弱いです」と答える。

強いのか弱いのかについては客観的な評価が関係してくるから何とも言えないが、個人的解釈で謂うならば決して強くない。

アクセス見ながらビクビクして、自分のツイッター読んで安心しているような奴は強いとは言えない。

寧ろ気が小さいと言った方がいいだろう。

その自覚は十分にある。

ただ、自分のことを「タフ」だとは思う。

私だからこそこの人生を生き抜いてこれたのであって、その辺のヤツなら途中で挫折していたことだろう。

どんな人生だったかについては語り切れないが、分かり易く言うならば出る杭は打たれるのに長い物には巻かれないポリシーを貫いたということだ。

だから自分のことをタフだと言い切れるのである。

 

また、タフな人間に於いて世の中の理不尽なことは付き物かも知れない。

絵に描いたような幸福は程遠い。

常に神様はタフな人間を試練に晒しているかのように想う。

そういう宿命にあるのかも知れない。

かといって、弱気になってはならない。

応援してくれる人も必ずいる。

何故彼等は応援してくれるのか考えてみよ。

先にも述べたように、私が叩かれても叩かれても長い物に巻かれたりしないからだ。

一匹狼なんてカッコいいものじゃないが、群れない、媚びない、無駄に笑わないことが秘訣。

貴女、男に産まれれば良かったのにね、ってよく謂われる。

だけどそれを言う人は私のことをわかっていない。

女だからこそいいのさ。

数年前は若かったし、それなりにモテた。

しかし、実力不十分だった。

前にも書いたが三十五歳を機に、衰えを感じるようになった。

それまではイケイケドンドンだった私は、酷く焦りを感じ自分にできることはないかと探し始めた。

組織と云うものに絶望し、正社員にだけはなるまいとして今日まで生きてきた。

お陰で金銭的にはえらく苦労したけれど、ブレるということはなかった。

ここ最近は下積み時代で、世の中から打たれるようなこともなかったが、下心のみで私を支配しようとする奴はいた。

俺には人脈があるとか、金を持っているとか、そういうものをぶら下げて私を支配下に置こうとするような奴だ。

しかしどうも胡散臭いので、その人達に従うことはなかった。

この女は苦労しているから美味しいものを提示すればなびくだろうと足元を見られていたのだ。

ところが私は「タフ」だった。

勿論人脈も金も私にとって必要なものだ。

かといってそれらは人から与えてもらうものではないと云うことを知っていた。

自力で手に入れて初めて価値があるものだ。

 

人間はある分岐点に立たされた時、必ず己を試されるような出来事に遭遇する。

つまり困った時こそ、質の悪い輩が現れるのだ。

逆説的に言えば、質の悪い輩が現れない時はピンチではないと云うことだ。

私はここ二、三年の間、質の悪い輩と格闘している。

しかしもうそろそろいい加減決着が付くと思っている。

ピンチな状況から脱出しつつあるからだ。

この闘いも、私なら確実に勝てるという根拠のない確信がある。

困った時は、安定とは真逆の方向へ進めばいいと知っているからだ。

ね?タフでしょう~。

唯一私の弱い部分を晒すならば、寂しがり屋という点だ。

私が書く文章を多くの人に読んでもらえることによって、寂しさは払拭されていくだろう。

本来なら怖いものなど無いはずだ。

とある人に言わせれば、私は自分が何者であるかを明確に分かっているとのこと。

確かにそうだよな、と納得した。

 

「自分の信念のために戦い、正しいことをすることを恐れない」

 

そうそう、そうだそうだ!

そう云うことなんだよ!

いや~、実にタフだ。

 

破壊から再生へ

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  • 作者:橋岡 蓮
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  • メディア: 単行本(ソフトカバー)