nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

過ぎ去った日々、これからのこと

たまに散歩をしたら?とよく言われる。

あまりにも私が外に出ないからだ。

パソコンの前と台所の往復のみで、一日は過ぎてゆく。

雨だろうが、強風だろうが関係ない。

そうなってしまったのは愛犬が亡くなってからのことである。

愛犬がいた頃は毎日二回散歩へ出掛けていたので、それはそれはよく歩いたし、いつでも天気のことを気にしていた。

とはいえ、一日二回散歩をしないとダメな仔だったので、天候に関係なく外に連れ出してあげていた。

パソコンの前にある大きな窓のブラインド越しに外を眺めては、あぁ今日はいい天気だとか、雨が降りそうだとか空模様を気にしていた。

ある日突然愛犬が亡くなってからは、ブラインドを開けることすらなくなってしまった。

必要以上に外になんて出ないと決めたからかも知れない。

何故かって、空を眺めても、近所を歩いても、愛犬との想い出が蘇り、辛くなってしまうからだ。

だから私は一人で散歩なんて絶対にするもんかと思っている。

健康のためにも美容のためにも歩いた方がいいに決まっているのだが、それができないということは完全には立ち直っていないのかも知れない。

傷が癒えるまで、もう暫くかかりそうだ。

一人で近所を散歩できるようになると云うのが一つの目安かも知れない。

新しい犬を飼えばいいじゃない!と言われることもあるが、私からするとそういう問題ではないのだ。

愛犬の代わりになる犬はいないと思っているし、愛犬に出会ったのも別れが来たのも全ては運命であり試練だと思っている。

今はもう二度と犬と一緒に暮らすつもりはないのだが。

 

実は週の初めからコケてしまった。

疲労なのか風邪なのか、全く起きられなかった。

気付いた時には昼を過ぎ、それからバタバタと仕事に取り掛かり、夕方になって漸くこの文章を書く気になれた。

パソコンを開いて白紙に向かう前、少しの時間だったが今年になって知り合った友人と初顔合わせをした。

勿論リモートなのだが、実際に会えた気分になった。

やはり、幾ら外に出ないとはいえ、リモートくらいはした方がいいよなと思った。

私みたいな仕事をしていたら特に、本当は人と会うことは大事なことなんだよなと痛感した。

それにしても便利な時代だ。

本来であれば、バスに乗って電車を乗り継がないと会いに行けない人とさえ、簡単に会える世の中になったものだ。

外出しないで済む生活を送っているのも私だけではないだろう。

 

リビングで音楽無しの状態でこれを書いていたのだが、寒さに耐えられなくなって自室に移動した。

部屋が温まるまで寒いが、自室のエアコンの方がより部屋を暖めてくれる。

あぁ、やることは沢山あるのだが、先ずは体調管理が優先なんだから今日起きられなかったことを責めるのは止めにしよう。

コンディションのいい日は自分を褒めてあげられるのに、そうじゃない日は自分を責めがちだ。

夜が近づくと元気を取り戻してくる。

本当ならば、夜中まで仕事をして昼まで寝る生活が一番私には合っているんだよな。

夜中クタクタになるまで仕事をするのさ。

丑三つ時まで。

確かにずっと夜型人間だったから、ここにきて急に朝型人間にシフトチェンジするのは私にはキツかったのかも知れない。

自分の家が無くなるのは痛いけれど、もしかしたら狭いアパートにあるのはベッドとデスクだけみたいな生活の方が性に合っているのかも知れない。

それで十分なのかも。

だって私の部屋には素敵なソファがあるけど、殆ど使っていないから。

将来的には、好きな人ができたとしてその人がリタイアを考えているとしたら、田舎に一戸建てでも買って、本当にパソコンだけで仕事をすることが可能かも知れない。

田舎に行けば、それこそ百万円もせずに家が買えるらしい。

それは私の中にある一つの希望。

その時になったら、犬と一緒に暮らすことを考えてもいいかも知れないよな。

 

 

破壊から再生へ

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  • 作者:橋岡 蓮
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