nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

果報は寝て待てと云うから

実は二つのアルバイトに応募してみた。

一つは校正・校閲の仕事。

もう一つはオリンピック会場での清掃の仕事。

校正・校閲は割と単価が高いものに応募してみたが、どうだろうか。

当然ながら適正検査のようなテストがあった。

かなり難しかったが、今は結果待ちである。

在宅でできる仕事だし、週三~五日でまとまった金額が稼げるので人気はあるだろう。

なんとか受かってくれないだろうか。

しかし、この手の仕事で単価が良いものはなかなか受からないということは嫌と云うほど体験している。

 

清掃の仕事は初めてだが、実働八時間で週五日。

時給が良いのでこちらも人気があるだろう。

短期の仕事なので、執筆期間中の生活費の補填にはなる。

況してや、実は清掃のバイトには憧れを持っていた。

機敏な動きができないと怒られそうだが、運動不足の私にはピッタリの仕事のような気がしている。

国立競技場は遠いが、交通費は全額支給されるとのこと。

なんとしてでも今のうちに、まとまった金を稼いでおきたくて必死なのだ。

最低でも三ヶ月くらいは執筆に集中したいからだ。

勿論校正も含めての期間である。

実働八時間国立競技場で働くということは、私より旦那の方が帰宅が早くなるということだ。

夕飯は作らなくても良くなるのだろうか。

それより体力大丈夫か?

実は十年近く前、世界体操の試合があって私は館内案内のバイトをしたことがある。

トイレ、喫煙所、シャワールーム、控え室を選手達に教えるだけの仕事だったがかなり楽しかったのを忘れない。

心配事は少々あるものの、短期だからなんとかなるだろう。

時給千六百円と云うのはデカい。

一週間働けば、そこそこの金額になる。

両方受かれば、取り敢えず年内金に困ることはなさそうだ。

 

たぶん私は正社員など向いていないと思うのだがどうなんだろう。

企業に属してしまうと方向性がブレる気がしてならない。

一応結婚していると云うのもあるが、住む場所には困っていないのでぶっちゃけバイトでいい。

今私がやっている仕事って云うのは、時給に換算するととんでもないことになる。

途方が暮れるどころか、頭が痛くなるような世界だ。

だから時給換算などせず、〆切りまで頑張れば幾ら稼げるという風にしか考えないようにしている。

その道のプロではなく、人伝えにもらってきた仕事ばかりなので単価ははっきり言って安い。

プロが幾らもらっているかを知っている私としては、それ以上の金額をもらえるはずがないわけだ。

 

だけど、安定的に仕事がもらえるようになると私の夢は広がる。

貯えだってできるし、もう少しまともな服を買うこともできる。

いや、とにかく貯えだ。

貯えは私自身に心強さを与えてくれる。

そしてそれは周囲の人間に対しても安心感をもたらす。

私がある程度貯えているとなると、話す側も話し方が変わってくる。

何より、必要以上に心配させなくて済む。

私も旦那に対して強気の態度に出れる。

金が全てでは勿論ないけれども、汗水垂らして稼いだ金には価値がある。

その金で作った本にはもっともっと価値が生まれる。

スキルを磨いて単価の高い仕事ができるようになることも重要だが、たまには時給で働くことも大切なのではないだろうか。

私が住む世界からは、年齢的なものもあって、単発のバイトの情報は見えにくい。

死ぬ程安い金額でコラムを書かされたりするくらいなら、ビルでも工場でもいいから清掃のバイトでもして鈍った身体に喝を入れ、美味いビールを飲む方が私のためになる。

私如きにとっては、日給七千円でもデカい。

そして日雇い労働と云うものが嫌いではない。

今までもそうやって渡り歩いてきたのだから、まだまだイケるだろう。

時代が変わったし、歳も取ったから一概に言えないけれども。

まぁ果報は寝て待てと云うし、あまり期待しないでおこう。

 

 

破壊から再生へ

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  • 作者:橋岡 蓮
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