nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

母の日の出来事。。。

日曜日は義父の墓参りと、義母の母の日だった。

墓参りは毎月月初の日曜日に行くと決まっているのだが、母の日は年に一度。

私がバタバタしていて買い物へ行けなかったので、プレゼントは無しだった。

とは云うものの、去年はカーネーションの置物をプレゼントしたのだが、「置き場所が無いからもらっても困る」と言われ、受け取ってもらえなかった。

その前の母の日にはティッシュケースをプレゼントしたのだが、「ずいぶんかさばるわね」と、嫌々受け取っていたので、この人にはプレゼントは要らないのではないかと思ってしまったのだ。

その代わり、和食レストラン「とんでん」で、定食をご馳走させてもらった。

月一で会っているのだが、毎度義母が支払いをするので、せめて母の日くらいはウチが払いましょうよと旦那に苦言していたのだ。

八月には誕生日がある。

何をプレゼントしていいのかわからないが、無香料のハンドクリームか、お洒落なマスクがいいのではないかと思っている。

義母はそこそこ失礼な人で、思ったことをズケズケと口にするタイプだ。

でも私は義母のことが嫌いではない。

世の中にはもっと陰湿な姑がいるんだと思えば、容易いものだ。

今回は何を言われたかと云うと、「アンタ、バイトでもすれば?」みたいなことだ。

実際に必死で探している最中なので、「探しているのですけど、条件の良い土日休みなどの仕事は人気があるからなかなか見つからないのです」と答えた。

ただ、その瞬間、頭の中にはハテナマークが浮かんできた。

なんでその話になったかと云うと、コロナのワクチンの話からだった。

ワクチン接種会場でのバイトは、沢山募集があるからだ。

だけど土日休みで夕方までのシフトはない。

ハテナマークが浮かんだ瞬間、私は少々苛々した。

なんで、義母からバイトしろみたいなことを言われなければならないんだ?

自分の息子の収入で生活することができず、嫁にパートをお願いするなら話は分かる。

義母は、少しは息子に楽をさせたくて私にバイトしたら?と言っているようにしか聞こえなかった。

だから、イラっとしたのである。

まるで、私が日頃から楽をしているとでも言いたげだった。

勿論、言い返したり、嫌味を言ったりするようなことはない。

義母は私が自宅で仕事をしていることも知っている。

しかし、義母の中では自宅での仕事など仕事として認めてはくれないのだろう。

とはいえ、義母は社会を知らない人だ。

外で働いたことが無い人なのだ。

あ~なんか悔しい。

妙に違和感を感じる。

人間のできた義母ならば、ウチの息子が苦労をかけてすまないね、くらいのことは言うと思う。

私が義母の立場なら、嫁の前で息子を叱ることもあるだろう。

また、嫁に対して自分の息子が世話になるのだから頭を下げるだろう。

私のことを見下し、絶対に頭を下げないのは旦那そっくりだわ。

やれやれ。

本当に親子だなぁ。

そう思いながら、笑顔で義母を送り、礼を言って別れた。

帰りのジムニーの中で、なんとなく自分が偽善者のような気分になって心地が悪かった。

義母が車から降りた瞬間、旦那に愚痴る女もいるんだろうなと思った。

自分の中にある怒りをぶつけようもない時など、ふと全部捨ててしまおうかという衝動に駆られるのだ。

ガミガミグチグチ言ったりしないけど、旦那のことも義母のことも大事にしている自分が空虚しく、残酷な感情が芽生えるのだった。

あくまでも、私と旦那と義母は別々の人間だから、それぞれ常識と云うものが異なる。

それをわかっているからこそ、自分とは違った考えにぶつかった時でも耐えられるのだ。

私の実母などは、それができない人だった。

姑の悪口を延々と父親や私に話していた。

折り合いをつけるということができなかったのだ。

私は義母から人間扱いされていると思った試しがない。

しかし、いびられているわけでもないので、好き勝手言わせている。

哀しい想いはさせようにとは思っているのだが。

 

 

破壊から再生へ

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  • 作者:橋岡 蓮
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