やはり『ロックンローラー』を書き上げなければ精神的なグラつきは止まらない。
命懸けで書いている作品だ。
ここまで来て中途半端にするわけにはいかない。
しかし、今月はどうしても成し遂げなければならないものがある。
詩集制作だ。
なんとか発売日に間に合わせないとならない。
これさえ終われば、私は『ロックンローラー』の執筆に没頭する。
中途半端では確実に後悔するし、絶対に失敗できない作品だ。
発売日までにはまだ四ヶ月あるが、私に言わせればたった四ヶ月しかない。
編集・校正に時間が掛かるからだ。
ということは、来月中にはある程度書き終えないとならない。
あ~クソ忙しいんですけど!!!
バイトは奇跡的に日曜日休みになった。
しかし、良く考えたら平日休みの方が仕事に没頭できてありがたかったんじゃないのか?と思った。
まぁ、日曜日は買い出しへ行かなければならないから、休みの方がありがたいと云えばそうなのだが。
仕事が一段落したところで、これから勤務するスーパーへ書類の記入へ行った。
ところが一通り説明を受けて、自宅で書いてくるようにと言われた。
来週の月曜日にそれを提出して、火曜日に制服を発注するそうだ。
つまり勤務は再来週からになる模様だ。
結構厳しいんだなぁ~。
保証人を書く欄があったことには驚いた。
私、結婚してなかったら保証人を誰に頼んだのだろうかと考えてしまった。
保証人の問題は、私にとってずっと悩みの種だった。
特に正社員になる時、保証人を求められた。
緊急連絡先すら無かった私は、保証人の欄を埋めるのにエライ苦労したものだ。
はるばる飛行機に乗って、親戚の家を訪れ、サインをしてもらうために頭を下げなければならないこともあった。
遠方にいる知人にお願いしたこともある。
アパート一つ借りるのも、保証人や緊急連絡先が求められる。
絵に描いたような孤独な人間だったので、簡単にアパートを借りることもできなかった。
その割にはよく転々としたものだ。
不可能と思われることに、全身全霊でぶつかった一つの例だ。
他の国のことは知らないが、この国では常に保証人の存在が必要になってくる。
天涯孤独な人はどうやって生きて行けばいいんだよって何度も思った。
しかしビジネスって云うものは上手くできていて、保証人不要の物件や仕事がある。
それはそれなりで、誰もが不満を訴えて出て行くようなアパートだったりするものだ。
そんな時旦那がいたらどんなにいいだろうと思ったものだ。
結婚してみて一番良いことは、保証人に困らないことかも知れない。
家族がいると、社会から何故か認めてもらえるということに驚いたくらいだ。
ウチの親は、保証人になんてなってくれなかったからなぁ~。
それだけ私に信用がなかったからなのだが。
でも私はスーパーで、保証人を求められた時悲しくなった。
もし、身寄りのいない人が働きに来た時に、働ける職場であって欲しいと思った。
私のように路頭に迷うことなく、働きたいのであれば働かせてあげて欲しい。
保証人を求める側の気持ちもわからなくはない。
「責任」の所在を巡る問題なのだろう。
しかし、求められる側はあまり気分のいいものではない。
よく、旦那と別れろと簡単に言う人がいる。
しかし、私は別れたのち、一体誰に保証人を頼めばいいのだろうか。
皆だって、私から保証人を求められたら困るだろうに。
私の今までの苦労を知らないから、簡単にそう言えるのだ。
それを知っている人は、無責任なことは言わないし、なんとか上手くやって行くのがベストだと言う。
家賃光熱費だってタダなのだから。