nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

愛犬『もち吉』の願い

千葉県の印旛沼でキャンプしている。

こんな時くらいパソコンから離れたいのだが、そういうわけにもいかない。

木、金、土の二泊三日のキャンプだ。

暑いと思ったが、埼玉県の酷暑に比べれば爽やかだ。

湖畔ということもあって、風が吹き抜ける。

陽射しは強いが、想像を絶する程でもない。

 

私は二年間程千葉県に住んでいたことがある。

夏の暑さはこの程度かと思った記憶がある。

ところが埼玉県は暑いというレベルを超えている。

やはり海が無いと云うのはそう云うことなんだなぁ~。

 

それでも日焼け対策は万全にしてきた。

珍しくアームカバーをしている。

勿論、麦わら帽子も持参だ。

ただ、食欲があまりない。

埼玉県程暑くないとはいえ、千葉県も恐らく三十三度はあるだろう。

夏バテ気味なのだろうか。

途中スーパーで買い物したりして、エアコンの効かないジムニーで三時間掛かった。

車中、私はずっと仕事のことを考えていた。

 

ところで報告がある。

「こころざし出版」という出版社の責任者に私が起用された。

こんな生意気な私でいいのかと思う反面、私如きを拾ってくださった代表に心から感謝している。

代表は編集長を兼任する。

つまり、『ロックンローラー』は代表と共に作り上げることになる。

こちらについては昨日書かせて頂いたので割愛するが。

 

「橋岡さん、お客様に向けての挨拶文を書いてください!」

 

マジか。。。今まで自分発信の文章ばかり好き勝手書いてきたので苦手分野だ。

だけど代表が待っているので早く仕上げなければならない。

何とかキャンプ中に仕上げようと思っている。

キャンプに来ようが、旅行に行こうが、飲みに行こうが、やるべきことはいつもと変わらない。

仕事をして、これを書くこと。

でもキャンプは旦那孝行のために来ているので、本は置いてきた。

帰るまでは『ロックンローラー』はお預けだ。

本当は一日一時間でもやりたい気持ちがあるので、暇を探してパソコンに向かうかも知れないが。

 

ただ、やはり忙しい日常を忘れたい気持ちがある。

私がパソコンに向かっている間、旦那が暇そうにしているのも可哀想な気もする。

全く、気にしなきゃいいのに気になるのだから、とっとと書いてしまおう。

 

因みに私はキャンプで料理をしない。

作るとしても肉を焼くとか、〆のラーメンを作る程度だ。

殆どでき合いのもので済ませている。

テントを張るのは旦那。

私がやるべきことは特にない。

では何故キャンプへ行くのか?と思われるかも知れない。

元々は私の生活手段だったキャンプ。

趣味ではない。

テントで生活をしていたのだ。

家がなかったからだ。

そういう話をしていたら、旦那がキャンプを始めたので付き合っている。

 

二十三日は愛犬「もち吉」の命日。

今日泊っているこの場所で息を引き取ったのだ。

あの悲劇から一年が経つ。

もち吉は武士のような死に方をした。

自分で死に場所を決め、たぶん私のために死んで行った。

もっと謂うならば、私達夫婦が仲良くなることを望んでいたのだろう。

もち吉亡き後、私の運命は大きく動き出した。

最近散々言っているが、いい出会いがあり、重たかった車輪がやっと回り出した。

普段旦那ともち吉の話はしない。

旦那にもち吉を殺したのは蓮ちゃんだ!と言われたからだ。

そんなことを言うヤツとは別れてやろうと思ったが、天国でもち吉が悲しむかも知れない。

そう考えると踏み止まったんだよなぁ~。

最近は「こころざし出版」のこともあり、仕事が順調に進んでいる。

勿論代表のお陰なのだが、たぶんもち吉のお陰でもある。

だから、今回はただ遊びに来たわけではない。

もち吉に会いに来たのである。

まぁ、泣きに来たわけではないので、楽しんで帰るが。

でも、泣きながらこれを書き終えた。