nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

なんということか…

寒くなった。

足元が冷えるのでファンヒーターを付けてこれを書いている。

熱燗、ぬる燗でも飲みたいところだが、酔ってはこれが書けないと思って、芋焼酎ストレートを飲んでいる。

なんだか肩の荷が下りたんだか、答えが出たんだか。

バイト先であるスーパーのパン屋さんでトラブルがあった。

まぁ、聴いてくだされ。

 

 

なんやらカスタマーセンターに一本のメールが届いたとのこと。

 

「橋岡蓮さんと云う方はミスが多く、仕事ができません。迷惑しております」

 

それで店長に呼ばれたのだ。

 

「何かあったんですか?」

 

私は自分が犯したミスについて正直に答えた。

 

「賞味期限切れのものや、値札の貼り忘れなどがありました。しかし、先輩が見つけてくれて、お客様には迷惑は掛かっていないはずです」

「人間関係は大丈夫ですか?」

 

ちょっと悩んだけれど正直に言った。

 

「皆が同じようなミスをしているのに、私だけが叱られますね。他の人がミスをしてもスルーされています。私の場合は、仕事を終えて自宅に帰ってからLINEが来たりしますね」

「それはちょっと頂けないねぇ~」

 

店長はうつむきながらこう答えた。

 

「たぶん身内からの意見ですね、お客様が橋岡さんのケアレスミスのことなんてわかるはずもない…」

「そうですよね、私は接客に関しては言われるようなことはしていないはずです。ましてや、私のミスは誰もがやっていることですよ」

「人間関係が悪いんだな…」

 

ちょっと考えて直ぐに頭を切り替えたようだ。

 

「あの、全く別の提案なんだけど、十七時から二十一時までの勤務に変えてもらえないかな?」

「私はいいけど、旦那が何て言うか…」

「そうだよね。ただウチの会社としてはマルチに働ける人を求めていて、業務も時間帯も幅広くやって欲しいんだよね。橋岡さんならできると思って」

「仕事は何でもやりますが、時間帯はちょっと帰って相談しないと」

「ですよね、即答しなくてもいいから十七時から二十一時でお願いされていると旦那様に話してみてください」

「わかりました」

 

旦那に話したら、ダメだと即答だった。

 

「主婦が夜いないっておかしいでしょう。入れ違いの生活になってしまうじゃん」

「…だよね」

 

私としては、旦那のことを考えなければ夜のバイトでも問題は無い。

むしろ日中自由になれて、仕事の効率は上がるかも知れない。

しかし、私は主婦である。

晩ご飯がバラバラというわけにもいかないだろう。

十七時から二十一時といえば、主婦が最も忙しい時間帯でもある。

メシを作るだけが仕事ではないからだ。

店長から無理難題を突き付けられた私は、まるで辞める方向に持って行かれているような気がした。

心当たりがあるとすればこれだ。

先日の、意地悪先輩のミスを発見した件だ。

私が先輩だったらこうなる。

 

「あらやだ、私も気を付けなくちゃ!」

 

ところが意地悪先輩は私のことが憎くなったのか。

もしくは、護身のために私のクビを飛ばそうと考えたのかも知れない。

てか、それしか考えられないのだ。

金曜日バイト先へ行くのだが、夜間バイトはできないと伝えればもう来なくていいと言われるかも知れない。

もしくは、別の提案があるのだろうか。

はたまた、このままパン屋で継続ということも考えられるのだろうか。

以前、ミスのことでLINEが来た時点で「辞めた方がいい」と言っていた人が数名いた。

その方々の判断は間違っていなかったということだよな。

もしかしたら、神様からのお告げかも知れない。

私が進むべき道は、やはりパン屋さんではないのかも知れない。

潔く辞めて、編集や執筆の仕事に専念するべきなのかも知れない。

四月の発売に向けて、本腰を入れるべき時なのかも知れない。

やっと集中できる時が来たのかも知れない。

そうやって、ポジティブに考えるしかなさそうだ。

そう、ポジティブに。

 

 

インスタライブ配信

10月21日(木)

20時半~

『蓮’sBar』