本当に次から次へと色んなことが起こる。
寿命だから仕方ないがリビングのエアコンが壊れた。
朝晩の冷え込みが厳しいので、痛い!!
だが、話によると三十年ほど使っていたそうだ。
修理も効かないので、買うしかないわけだ。
十万円くらいで買えるとのこと。
その十万円を旦那が渋っているのだ。
石油ストーブは、灯油を買うのが面倒臭いから嫌なのだと。
その旨を、たまたま電話をかけてきた母親に話した。
「面倒臭い?アンタの旦那の方が面倒臭いわ。暖房設備も整えられない奴、そんな奴とは離婚すれば?」
「まぁね、即答はできないけれどね、ありがとう」
「この間、結婚祝いあげたじゃない。そのお金で買いなさいよ」
「うん、そうすると思うよ」
「こっちはキャンプ道具を買うための金を渡したんじゃないよ!!!」
「わかってるよ」
母親は相変わらず何かあるとヒートアップする。
よっぽど私の旦那に腹が立ったのだろう。
実家に帰ってきなさい、の連発だった。
「だからね、即答はできないってば。仕事のこともあるし。焦って出す答えじゃないでしょう」
「アンタ、幸せなの?」
「そうでもないよ」
「あの人には旦那は務まらないと思うわ。優しい人じゃないもん」
「そりゃそうだ」
「実家が嫌なら、いい人探しなさいよ」
「そうだね」
実家が嫌だとか、この家が嫌だとか、そんなこと言えた立場じゃない。
だけど、離婚して実家に帰る決断ってたやすくはない。
帰る場所ができたことはありがたいが、本当にそれが私の求める幸せの形なのか?
非常にわかり辛いところだ。
独立自尊を掲げている私が、親元に帰る?
何のために家出して、苦労してきたのだろうか?
自分の人生がわけわからなくなってくる。
私が私で無くなってしまうような恐怖。
確かに札幌は良いところだし、美味しいものが食べられるかも知れない。
一軒家だから家賃も要らないのかも知れない。
私のためを想ってのことなのか、ただ単に母親が寂しいからなのか、その辺もわからない。
他人様に迷惑を掛けるくらいなら、実家を頼るべきだ。
しかし、他人様にも迷惑を掛けることなく自立することを「独立自尊」と云うのではないだろうか。
そう考えると、実家に戻るよりはここにいた方がまだマシのような気もする。
一番良いのはいい人を探すことなのだろうが。
探すものなのだろうか?
ところがドコモショップで働いていた時、後輩が合コンで出会って数年付き合って結婚した。
今で云えば「SNS」なのかも知れない。
あの後輩、今頃どうしているんだろうな。
結婚生活、上手く行っているのだろうか。
もうとっくに疎遠なのだが、密かに心配しているのである。
私に心配されても困るだろうけど。
てか、こんなくだらないことで意見が食い違うとか、旦那が動こうとしないとか、夫婦失格だと母親は言う。
還暦近い男のやることじゃないと。
あまりにも子供じみていると。
誰もがそう言うのだから間違いない。
今度の週末エアコンを買いに行かなかったら、考えてみよう。
ジャパネットが一番安いそうだが。
それまでは大人しく寒さに耐えていよう。
それにしても寒いよ~。
こうして書いているのも「恥」である。
これが母さんに会う前なら、旦那もゴチャゴチャ言われたくないからエアコン買っていたんだろうな。
「蓮の家って昭和なの?今は令和ですけど…」
そういうことなんだよね。
来月お義母さんに会った時に言ってやろうと思ったが、セミナーがあって私は墓参りへ行けないのだ。
仕方がないから、私からこう訊いてみた。
「ジャパネットが一番安いらしいよ!」
「なにが?」
「エアコン、こないだ母さんからもらったお金で買えば?」
「明日掃除してみるから、エアコンの下、片付けておけよ」
私なら買うけどね。
新しいエアコンを。
インスタライブ配信
10月21日(木)
20時半~
『蓮’sBar』