御茶ノ水の眼科へ行ってきた。
八時半から受付だったので、七時には家を出た。
朝、早っ!!!
お陰で待たされることなく、順調に検査と診察を終えた。
それでも終わったのは十一時半過ぎだろうか。
終わってから、実母に報告の連絡を入れた。
「その日によって斜視の程度が違いすぎるから、手術の前に神経内科で診てもらうように言われたよ」
「やぶ医者はむやみに手術したがるから、やっぱり名医ね」
良かった良かった、という感じであっさり話は終わった。
私はもう一つ報告しなきゃならないことがあると思い、話を続けた。
「実はもう一つ報告があるんだけど…今の旦那とはもうダメだわ」
「やっぱり。良かったじゃない、あの人は邪魔で仕方がないもの。蓮を束縛するから。母さんと同じように思っているお友達も多いんじゃない?」
「沖縄のお婆ちゃんの三十三回忌の法事へ行くなと言われたよ」
「それで、見限ったのね」
「そう」
「それね、正解!」
母さんのテンションは上がる一方。
母さんは続けた。
「だけどね、先日旦那さんに会った時は良いことばかり言っていたから、いい人見つかって良かったなと騙されたのよ」
「騙されないでねって言ったのに」
「自分の法事には行かせといて、嫁の法事や墓を大事にできない人はダメだわ」
「でしょう」
「旦那さんは蓮のこと大好きだったと思うよ。だけど、大事にする方法がわからなかったのねきっと。仕事のことにしたって、応援してやるべきなのに」
「そうそう」
「大好きなのと、大事にすることはわけが違うから見誤らない方が良いわよ」
なるほど。
さすが母さん、妙に腑に落ちた。
確かに旦那は私のことは大好きだったが、私の亡き祖父母のことは大事にしてくれなかった。
私が祖父母を想う気持ちすら、大事にしなかった。
そこ、デカいよなぁ。
一発でその人の人間性がわかってしまうもんな。
ぶっちゃけ、母さんは私の離婚に大賛成だった。
このままの人生は勿体無いと。
応援するから頑張りなさい!とまで言われた。
まるで母さんが「娘の応援」という生き甲斐を見出したかのようだった。
というのも、実はウチの両親は未だに夫婦不仲。
二日に一度は泣きながら暮らしているという。
私が旦那と別れることによって、私にも会いやすくなるわけだ。
母さんが望んでいることの一番は私の幸せだ。
しかし、たまには親子水入らずで食事や旅行をさせてくれる器の大きい人と一緒になって欲しいと言っていた。
そりゃそうだろう、そう思った。
空白の十年や、もはや埋めることのできない幼少時代の確執は、これからお互いに償っていくしかないものだ。
埼玉県と札幌で離れているとかそういう問題ではなく、近しい関係になってあげるのも親孝行の一つ。
私は相手の親を大事にする代わり、私の親のことも大事にして欲しい。
愛するってそういうことじゃない?
もう若くはないのだから、お互いの身体の心配をしたり、労わり合ったり、慰め合ったりするのがパートナーとしての役目じゃね?
つまり、私の親孝行を邪魔する人はダメってこと。
沖縄と北海道に墓があるんだから、仕方がないではないか。
私を一人にしたくなくてくっついてくるならまだわかる。
でも、たまには親子水入らずで過ごしたいものだ。
母さんからしてみれば、今の旦那は邪魔になってしまうよな。
母さんにはなんて言おうか、かなり迷っていた。
先日結婚祝いをもらったばかりで、何となく後ろめたかった。
しかし、早い段階で話をして良かったと心から思った。
正直に話したことで、母さんも安堵したようだった。
話が早い時は、とんとん拍子でことが進むものなのだなと痛感した。
あと私に残された仕事は、創らなきゃならない本を創って、離婚届取りに行って、住む場所探して出て行くだけ。
まずは〆切りに向かって、仕事しなきゃな。
12月15日(水)20時~
『蓮′sBar』
橋岡蓮バースデーライブ開催
インスタライブ配信
乞うご期待!!