nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

最高の褒め言葉

新宿のルノアールで打ち合わせをしていた。

歌舞伎町にあるルノアールはガラガラだった。

私は相変わらず携帯電話のナビを使っても目的地に辿り着けず、結局待ち合わせ場所を客引きのお兄さんに訊いた。

昭和の女なので、ナビというものはどうも慣れない。

 

「目的地に到着しました!」

 

ナビはそう言うけれど、目的地が見当たらない。

そんなことはしょっちゅうだ。

やれやれ。

結局三十分遅れでルノアールに着いた。

写真を撮るのも忘れていた。

すると、店に着いて何分もしないうちに、とある方からお電話を戴いた。

志大学校の相談役である七十代の女性である今村由美子先生からだった。

なんと私が日々投稿する文章を毎日読んでくれていて、私のことを気に入ってくださったとのこと。

約一時間ほど話をしてくださった。

私っていう人間は、男前でカッコいいのだそうだ。

何故なら、私がこんなことを口にしたからだ。

 

「もう、腹は据わっているので」

 

そんなこと言う女性は見たことがないと仰っていた。

私にとって、「男前」というのは最高の褒め言葉である。

私はハッキリ言って、誰よりも女々しい部分があるのだが、決断力、行動力ではなかなか負けることがないという自負がある。

打ち合わせでもこんな話が出た。

 

「橋岡蓮はカッコいい系ですよね!」

 

いやいや、ちょっと待ってよ。

私ってカッコいい?

確かに可愛い人ではない。

ところが、女性からのコメントなどを読ませて頂いていると、たまに「可愛い」などの文言が出てくる。

そこで閃いたことがある。

男っていうのは、案外素直ではない。

私の年齢的なものもあるが、あまり可愛いとは言われない。

ところが女性は、私の内面を見てくれている。

相談役の今村由美子先生も、私の内面をよく観察してくださっていた。

 

「蓮さん、貴女の良いところを十個挙げてみてくれる?」

 

突如それを言われて戸惑ったのだが、正直に答えた。

 

①素直

②正直

③真面目

④一直線

⑤不器用

⑥脆さ

⑦誠実

⑧か弱さ

⑨諸突猛進

⑩ポジティブ

 

確か、こんなところだ。

すると、今村由美子先生はこう仰った。

 

「蓮さん、自分の脆さやか弱さを認めて人に伝えられるのは素晴らしいこと、強さなのよ!」

 

そうか!

強さか、確かに自分の欠点を認めて公にすることは強さかも知れない。

ただ私は漠然と思った。

自分の弱さを認めることって、そんなに難しいのだろうかと。

私の場合は、自分の弱さは美点だとも思っている。

脆さ?か弱さ?

てか、これって美しくない?

心臓がガチガチに硬くて強い人など、美しくないと思う。

ハラハラと舞い落ちる花びらのように、時には美しく、脆く、儚いからこそ人々は魅了されるのではないかなと思う。

まさに私が大好きな蓮の花がそうでしょう?

滅多に咲かないから誰もが咲くことを願うわけで、いつも凛と咲いていたら、それに慣れてしまう。

すると、もっと美しくならなければならないのではないかと本人は思ってしまう。

脆さや儚さがあるからこそ、咲いているその時をいつまでも見ていたいと願うのではないだろうか。

それでこそ応援者も集まる。

本当は脆さ儚さは、たった一人にだけ見せればいい話。

皆の前では頑張って咲いていたい。

だけどたった一人の前では、脆くたっていいのさ。

自分の中にある寂しさや弱さを見せられる人が最高のパートナーなのだ。

結局はそこに辿り着く。

私は個人的には、人前で「女」を出す女は好きじゃない。

それって、好きな人の前だけで出せば良くない?って思う。

どこでも女を出している人は安っぽくなる。

ましてや、信用されなくなる。

同姓に嫌われる。

そういうもんだ。

つまり、今村由美子先生が仰っていた「蓮さん、男前!」って云うのは最大の褒め言葉なのである。

同姓の女から見たって、清々しいってことだろ?

私は勝手にそう解釈して、ハッピーになっている。

 

 

12月15日(水)20時~

『蓮′sBar』

橋岡蓮バースデーライブ開催

インスタライブ配信

 

乞うご期待!!

 

image