ここまで来ると、やはりソワソワして落ち着かないのが事実。
いざとなったら、お互いにこれで良かったと思い合えるのがベスト。
金も無いのだろうし、私の食費代が浮くだけでもありがたいと思っているかも知れない。
案外私が心配しているほど、相手は私のことなど想ってくれていないものだ。
そう思えば気が楽なんだけどね。
人を憐れむ前に、自分を憐れむ。
そういうことだと思うのだが。
風呂に入りたいのだが、寒すぎて身動きが取れない。
こんな時は、ARBでも聴きながらコートを羽織ったままこれを書いてしまおう。
旦那の帰宅時間が遅いので、一緒に過ごす時間が短い。
とにかく飯が終わったら、私はさっさとベッドに潜り込むようにしている。
なるべく接点を作らないように、逃げるように寝室へ行く。
幸い、安定剤を飲まなくても朝まで爆睡していられる。
むしろ、起きるのが辛いくらいだ。
きっと寒さのせいだろう。
ところで、なんでこういう選択に至ったかって、信頼関係を築くことができなかったからだと思う。
本物の男女の信頼関係は、こんなものではないはずだ。
私が知っている限り、間違いなくこんなものではない。
私達夫婦は、信頼関係の「し」の字も築くことができなかった。
それは、旦那に財布を渡した私の責任だと思っている。
最初から失敗だったのだ。
ましてや、私が高給取りだと思って結婚したらしい。
だから、お互いに「こんなはずじゃなかった」という結婚だったのである。
それが誤魔化しながら三年半も続いてしまった。
私からしたら、限界だった。
同じように旦那も「終わり」を感じているように思う。
つまり、別れは必然だったということだ。
「自立した蓮ちゃんと結婚した」
これは、生活費を払いたくない言い訳にしか聞こえない。
医療費も払わない、小遣いも無い、それなのに私が働くことを良しとしない。
自分のテリトリーに置いておきたいわけだ。
その中で遣り繰りして欲しいと思っている。
そんな虫のいい話ってあるか?
だから私は見切りを付けたのだ。
この人とはこれ以上一緒にいても、一つも私のためにならないとね。
前に進めば進むほど、旦那の存在価値はなくなっていく。
最初の頃は情もあったのだが、ぶった斬ることにした。
手続きが全て終わったら、私は旦那の中から姿を消す。
LINEも電話もブロックする。
勿論住所も教えない。
それとも、転出届を出してしまったから、役所へ行けばわかるのか?
まぁいい。
ストーカーになるようなタイプではあるまい。
しかし、陰湿な仕返しみたいなことはするだろう。
そういう人だからね。
わかり易く言えば、嫌がらせをしてくるということだ。
上等だ、やれるもんならやってみろ!
こうして別れる時に想うのが、やはり夫婦って他人なんだなということだ。
家族だなんて、偽善的に聞こえてしゃあない。
言ってみれば、他人以下。
私が家族ってものを形成できなかっただけに過ぎないが、この旦那では完全に無理。
愛犬が元気だった頃も、不信感半端なかった。
旦那は狂犬病の注射もワクチンもしてあげていなかった。
驚愕の事実を知って、慌てて病院に連れて行ったけれども、まるで私が余計なことをしているかのような目で見ていた。
動物病院はぼったくりだ!とか言って、愛犬の具合が悪くなってもなかなか連れて行かせてくれなかった。
それなのに、愛犬が亡くなったあとでこう言われたのだ。
「蓮ちゃんがもち吉を殺した」
いやいや、それを言うなら二人の責任だろうが。
それを言われた時点でもう答えは出ていたのだが、ここまで時間が掛かっただけの話。
だから三年半と聞いて短かったと感じる人もいるかも知れないが、私からしたらとてつもなく長かった。
血も涙もない。
私がいなくなってもケロっとしていることだろう。
SNSで彼女探しでもするだろう。
私はそういう人だとしか思っていないから決断したのさ。