出先でカフェに寄ってこれを書いている。
ただ煙草が吸いたくて立ち寄っただけなのだが、居心地がいいから長居しようかなと思っている。
アイスコーヒーは、半分以上飲んでしまったのだが。
朝、なかなか起きられなくて、結局ギリギリ。
危なく遅刻しそうになったが、スムーズに辿り着き、スムーズに終わった。
予定がこれしかなかったので、のんびりとこれを書いてから帰ろう。
日高屋へ行ってラーメンを食べるという手もあったのだが、煙草を吸うのが目的だったのでカフェにした。
このカフェにはカレーライスがある。
サンドイッチもある。
しかし、どちらも好みではない。
グリーンカレーなら食べるのだが、普通のカレーはあまり食べない。
しかも五穀米なんて、絶対食べない。
確かに身体には良さそうだが、飲兵衛で五穀米を食べている人を見たことがない。
飲兵衛と一括りにするのは悪いが、健康思考の人は私みたいな飲み方や生き方はしないと思う。
偏見でしかないとは重々承知の上で。
実はアイスコーヒーを飲むようになったのは、ここ一年くらいの話だ。
目が覚めることに気づいたからだ。
ホットコーヒーは、たまに胸焼けしてしまう。
私には濃すぎるようだ。
だから最近は専らアイスコーヒーだ。
特に仕事をしている時はそう決めている。
朝は極めてアメリカンなホットコーヒーを二杯飲む。
ガバガバ水の如く飲む。
そうして、やっと目覚めるのだ。
ところで、私は実は『ロックンローラー』という小説のために書くこと以外の全てを捨てた。
勿論、それに対して不安がなかったといえば嘘になる。
仕事も、配偶者も、金も、家も、ジムニーも、そう、考えられる何もかもを捨てた。
書くということに全ての労力と運を注ぐためだ。
全てを捨てた暁には、必ず手に入れられるものがあると信じたのだ。
先日、仕事のパートナーがこのようなことを言った。
「橋岡蓮さんには、リーダーになって欲しい」
当然私は戸惑い、悩み、結局こういう答えを出した。
「私にはペンでしか語ることができません。しかも人に指図したり誘導したりすることはできません。私はただ、私の背中を見せることしかできません」
そう言って、半分断ったつもりだった。
ところがパートナーはこう答えた。
「それを求めています!」
だったら、私は自分の生き方や考え方に誇りを持って書き続けると約束した。
その代わり、私の作品の伝導者になってもらいたいと伝え、了承を得た。
なぜなら、彼にとって私の作品の伝導者になることは、一つの使命のように感じたからだ。
それが、生き甲斐や喜びに変わるはずだと確信したのだ。
確信がなければ、私は人に物を頼まない。
伝導者になってもらう代わりに、私は作品を生み出す。
『ロックンローラー』以上の作品が書ける自信はまだないが、書き続けていれば上達するということを知ってしまった。
描写も上手くなるし、発想力も増す。
それは、自分でも面白く、笑ってしまうほどだ。
真剣に向き合うことで、快感を得ることができる。
書くことが快感になるなんて思いもしなかった。
とりあえず、先のことは白紙だが、次の作品創りのためにエネルギーを蓄えたい。
まずは、覚悟から。
私が一体何のリーダーになるのかはわからない。
ただ、今を生きる現代人の中で、そう簡単にはできないことをしているという自覚はある。
それは毎日投稿するとか、そんな小さなことではない。
そんなことは、その気になれば誰だってできる。
私が言いたいのは、全てを捨てて一つのことだけに打ち込む覚悟の話。
多くの人は、何かのために全てを捨てることはできない。
どうしても、自分が大切だし、身を守りたいからだ。
ただ、私みたいな生き方もあるんだな、と思って見ていて戴けたらと思う。
全てを捨てたのに、こんなに満たされている理由はただ一つ。
結果を出した。
ただそれだけだ。