橋岡蓮 ’s diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

夏は世の中平和!

友達の愛犬が暑さに耐えて生きているのを聴き、私も暑さごときで騒いではならないと反省しているところだ。

それにしても暑い。

我が家の冷蔵庫はビールをキンキンに冷やすことを最優先するため、ネギが凍ってもいいから温度を下げている。

脂肪肝と言われた初日にトリスハイボールを飲み過ぎたので、ビール二本で止めておこうと思っていた。

それなのに、トリスハイボールを飲もうと思ったら、炭酸水が残り僅か。

冷凍庫を開けたら、なんとトリスウイスキーの瓶がカチカチに凍っているではないか。

仕方がないから三十分放置し、液体状に解凍されたトリスウイスキーを僅かな炭酸水で割って飲んでいる。

結局飲んでしまった。

暑いから細かいことは気にしないでいいっか。

ピーマンがあったのだが、一緒に炒めるウインナーが無かったので、結局インスタントラーメンで空腹を凌いだ。

肉はほとんど買わないが、偏った食生活を送っているから吹き出物ができるのだろうか。

次から次へと出てくる吹き出物にはテンションを下げられる。

もうここまで来たら、開き直ってインスタライブに出るしかない。

どうせ金曜日までには治らないからね。

それにしても原因はストレスだと思い込んでいたがそうでもないらしい。

あー---ウザい。

 

 

夏は昔から嫌いではない。

暑い、暑いと言いながら、キンキンに冷えたビールを飲むのがむしろ好きだったりする。

夏が終わると物悲しくなるのは、やはり夏が好きだからだ。

かといって、私は昔から「夏だから浮かれる」ということがない。

ホステス時代、泥酔した客がVIPルームでカラオケをガンガン歌っていたが、そのノリには全くついて行けなかったことを思い出す。

海の傍でもないのにビーチでドンちゃん騒ぎをするような歌。

ハンカチを振り回し、ホステスと客は皆で泥酔して汗だくで踊り狂う。

その中で私は妙に虚しくなったりしていた。

確かに私も北海道出身なので、短い夏を楽しもうという気持ちは強く持っていた。

二十五℃を超える日があれば、電車に乗って石狩まで行って紫の唇になりながら海に入っていた。

そういう問題じゃなくて、世の中の「騒ぎ」について行けないということが言いたい。

かといって、夏というものは一体感が生まれる。

お隣の奥様も、向いの婆ちゃんも、挨拶はこれ。

 

「暑いですね」

 

私も暑い、暑いと書きまくっている。

確かにテンションもへったくれもない、なんだかネジが緩んでしまう。

暑いから多少の暴飲暴食も許される。

スタミナ、スタミナ、とにかくバテないように水分補給!!!!!

熱中症に気をつけましょう!という合図の元、世界中が一つになる。

各地で四十度越え、北海道でも連日の猛暑、異常気象が続いていますってね。

まるで一人では乗り越えられないような危険な暑さ。

呼びかけが必要だ、と。

そんなことを考えていると、暑いくらいの方がこの世は平和なのかと思ってしまう。

 

 

タンブラーの中でカラカラ鳴る氷の音が涼しげだった。

デスクトップパソコンから流れるARBは、暑さでムシャクシャする私の味方。

初めて聴く『淋しい街から』『LOFT23時』っていう曲がめちゃくちゃ気に入った。

友達からベスト盤をもらったのだ。

これで暑さを乗り越えてね、と謂わんばかりのプレゼント。

煙草が添えてあった。

夏を乗り切るのに頑張るもクソもないけれど、単純な私はビールとARBと煙草さえあれば家から出る必要がない。

日焼けもしたくないし、汗だって掻きたくないよ。

だけど居酒屋の暖簾をくぐって外に出た時にムワーっとした空気に触れると南国の沖縄を思い出して悪くないなと思ってしまう。

五分も歩くと、倒れそうになるのだが。

結局、夏っていうのは私にとっては地獄でありながらどこか安堵に包まれるものなのである。

だから、夏が終わるのはどこか切ないのかもね。