nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

𠮟られまくる私

給料日にもかかわらず、直帰してチバユウスケソロアルバム「シングス」を聴いている。

仕事帰り、煙草を切らしてしまって最寄り駅のコンビニへ寄った。

すると、やはり私が吸っていたラッキーストライクが無い。

二十円高いが思い切って「ハイライトメンソール」を買ってみたらめちゃくちゃ美味い。

流石にハイライトメンソールならどこでも売っているだろう。

腹でも括って、敢えて高い煙草でも愛用してやるかな。

こうも味が違うのなら。

チバさんを聴きながら体幹レーニングを終えて、パソコンに向かってこれを書いている。

 

 

自分を俯瞰的に見るということはこういうこと。

例えば、私は週明けから仕事でめちゃくちゃ叱られた。

大抵の人はここで萎えてしまうのかも知れない。

 

「先輩方は私を一人前に育てようと一丸となっている。そして、叱られっ放しだけど、傍から見ればたった一ヶ月でよくやっているよな」

 

そう考えれば自分を責める気持ちもなくなり、大らかな気持ちで叱られることができるだろう。

謂わば、視野を広く持とうって話。

ベクトルを他者に向けることによって、俯瞰的に見ることができるようになる。

ただそれだけが言いたかった。

 

 

それにしても、一日の中でこんなに覚えられるわけないじゃん!というくらい叩き込まれている。

十年間務めている先輩と同じレベルを求められている。

私はどう身動きを取ればいいのかわからず、右往左往している。

時に、わからなくて固まってしまう。

とはいえ、ここまで来ると、先輩方は表面上はとても厳しい。

これってスパルタじゃん、とか思いながら着いて行くのに必死である。

ただ私はどんなに厳しく叱られてもめげることはない。

腹の中で、わかるわけないじゃんと思いながらもなにくそ根性が湧く。

実は、月曜日の朝方、今の職場でクビを切られる夢を見た。

原因は若い頃悪さをし過ぎたとやらで、実にリアリティのある夢だった。

なんだか真っ青な顔をして職場に行った。

どうしたの?と訊かれたので、夢の話をした。

すると、一人もそれを否定してくれる人がいなかった。

え?私って、クビに近いのか?そう思った。

だから尚のこと、必死こいて仕事をした。

給料日なんだからもっとニコニコしたら?と言われたりもしたが、悪夢は私にプレッシャーを与えた。

悪夢はいい夢らしいが、現実的過ぎて、二度と見たくない夢である。

 

 

そんなこんなでクタクタになって帰宅した。

チバユウスケソロアルバム「シングス」は、まるで救いの天使からのプレゼントかのようだった。

ただ、私はミッシェルガンエレファントの虜。

比較する問題でもないが。

あまりにも叱られまくる一日だったので、こんな時は誰かにアイラブユーと言われたい。

ちょっと可哀想になるくらい。

そんなに皆して叱らなくたっていいのに。

だけど俯瞰的に見たらこういうことだよね。

 

「先輩方は私を一人前に育てようと一丸となっている。そして、叱られっ放しだけど、傍から見ればたった一ヶ月でよくやっているよな」

 

私のため、私のため、私のため、私のため、私のため。

何度頭にそう叩き込んだことか。

それとも私は仕事を覚えるのが遅くてイライラさせているのか?

だとしても、私の必死さは必ず報われるはずだ。

先輩方からはどんなにイライラされても、利用者さんから慕われればそれでいい。

この職場に入って、初めてちょっと泣きそうになった。

『ウエスト・キャバレー・ドライブ』などを聴きながらビートで自分を慰める。

マジ、私可哀想。

だけどスタッフも利用者さんも私のことが大好きなのだと言い聞かせる。

やっぱりロックを聴いていると落ち込んでいる暇などないことに気づく。

音楽なんて何の意味もないとチバユウスケは歌っていたけれど、重要な位置を占めている。

泣くな私、諦めるな私、挫けるな私、キレるな私。