橋岡蓮 ’s diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

この転機をいいことに

レントゲンの結果は、骨に異常はないとのこと。

背中を強打したことによる打撲だそうだ。

不幸中の幸いではあるけれど、打撲ってこんなに痛いの?

強力な痛み止めを処方してもらったのだが、イマイチ効かず。

激しい痛みから解放されるのはまだ先になりそうだ。

処方された痛み止めの在庫がなく、夜まで待って薬局へ取りに行った。

歩くだけで痛いので、タクシーで行ってタクシーで帰ってきた。

仕事はとりあえず、今週一杯休みをもらうことにした。

一週間でどれだけ回復するかはわからないが、まずは痛み止めを飲んで様子を見るしかない。

 

 

念のため、父さんに報告したが、やはり労災のことを心配していた。

病院は、労災対応したがらないだろうと言っていた。

ところがもっと心配していることは、職場復帰できず、職を失ってしまうことだった。

そして、トンチンカンなことを言っていた。

 

「仕事、頑張れよ!」

 

しかし、その言葉の意味が私にはわかったので、苦笑した。

日常生活に支障はないのか?と訊かれたので、歩けないと答えた。

そしたら、日常生活に支障はないんだな、と言われた。

え?だから歩けないんだってばと思ったが、そうだね、と答えた。

 

 

どうやら私が処方された痛み止めは癌患者が飲む薬らしい。

だから激しい副作用があるとのこと。

こうしてパソコンに向かっている分には副作用は感じられない。

吐き気をもよおすので吐き気止めが一緒に処方されたが、その際アルコールは絶対にダメとのことだった。

私としては、背中の痛みは酒を飲んでも飲まなくても変わらないから飲み続けようと思っていた。

しかし、吐いてしまうのは嫌なので、仕方なく酒をしばらく控えることにした。

一体何日間耐えられるかはわからないが。

不本意だが、仕方がない。

仕事にも行かず、酒も飲まないとなると、いよいよ退屈だ。

痛み止めが効いてくれば、やはり執筆作業をするしかないだろう。

神様からの忠告だと思って、安静にしつつ、退屈凌ぎにパソコンへ向かうのがいいだろう。

 

 

人生には「転機」というものが必ずある。

こうして怪我をしてしまったことは、ある意味転機なんだと思っている。

進むべき方向はそっちじゃないよ!と天から言われているような気がしてならない。

ところが窮地に立たされた私に天が差しだしたのが介護職である。

ブルーカラー労働者と接客業の集大成だと、当初は浮かれていた。

確かに、仕事から帰ってきて酒ではなくコーヒーを飲まなければ投稿が書けないくらいに疲れ切っていた。

それでも、やはり職場復帰を願う私としては、この仕事が好きなのだろう。

嫌いだったら、この転機をいいことに大喜びで辞めていただろう。

もしかしたら、利用者さんは私が不在のリハビリセンターで多少なりとも寂しい想いを抱いてくれているかも知れない。

そんな微かな希望だけが、私の原動力になっている。

どこの職場へ行っても、私ならその職場の利用者さんやスタッフと上手くやって行けるだろう。

この職場のスタッフには色んな想いはあるけれど、今回のことで少しは私の存在について考えてくれたのではないだろうか。

なぜそこまで利用者さんやスタッフを信じるのかと云うと、私自身が私という人間のことを腹の底から信じられるからに他ならない。

良くも悪くも、私ってそういうヤツである。

それに、私にはまだまだこの職場で鍛えられる必要があるように思えてならないのだ。

第一に、仕事もしないで家にいるのは一週間で十分だという気持ちがある。

金の問題ではないし、労災を使って引き延ばすことも可能かもしれない。

もっと賢く労災を使えば、その間に『もち吉の願い』も完成させられるかも知れない。

でも、私に与えられた運命を考えると、ちょっと違う気がする。

やはり働きたい、それに尽きる。

取り敢えず、今想うのはそんなところかな。