nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

自己肯定感のために

もしかしたら、退社しなければならないとのこと。

最初は、マジかよ!と思って青ざめていた。

呆然として、タバコに火を付け壁の一点を眺めていた。

 

 

いや、待てよ。

 

 

天が指し示す方向は介護職ではないのかも。

ここまで来て、肉体労働である介護職に執着するのは何か違う気がしてきた。

できることなら元の職場に戻りたかった。

しかし、恐らく戻れないだろう。

リハビリセンターの施設長はあんなに優しい言葉を掛けてくれたが、私の怪我が長引きそうだと聞いてどう思ったのか。

先日は、私が怪我の治療に専念できるよう「仕事より身体」などと言ってくれていた。

怪我をしてかれこれ一ヶ月ほど経つが、少しずつは良くなっているものの、あと一ヶ月は掛かりそう。

スタッフ達の笑顔を見ることはもう無いのだろうか。

心配してくれている利用者さんを安心させることはできないのだろうか。

 

 

ここまで書いて、手が止まってしまった。

何かが違う。

嫌な予感がした。

そんな時、一本の連絡があって色々と教えて頂いた。

結論から話すと、私を退社させようと云うのは法律違反だそうだ。

業務災害によって休業となった場合、休業期間中や休業終了後三十日間は会社から退職させることができないそうだ。

嫌な予感って、これだったか。

私は法律など知らないし、無知であることはわかっている。

それ故、危険な目に遭いかねない

そうか、危険な目とはこう云うことなのか。

はぁ、何だか物凄く気分が悪くてタイピングが進まない。

取り敢えず、弁護士に相談してみよう。

 

 

気を取り直して書く。

とはいうものの、上記を書いてから二時間が経過している。

放心状態に陥っていた。

そりゃそうだよ。

世の中ってクズだなと思うことは多々ある。

だからこそ、せめて私だけは清く、正しく、美しく。

無知な私はクズなのか?

仮にそうだとしたら、とっくに皆は離れて行っていると思う。

大切なのは、どんな人も無知であると云うことを知ることだ。

私には知識なんてものはないが、寂しさや悲しみを知っている。

そして、自分が無知であることも同時にわきまえている。

それで十分だと思っているのは私だけ?

人の痛みもわからない人間が渦巻いている世の中で、優しさを持っていることは罪なのか。

確かに、優しさばかりで生き延びれるほど甘くはないけどね。

 

 

基本的に私は書くことが一番大事。

あとのことは二の次である。

生活に関しては、食べて行ければそれでいいと思っている。

多くを望まないから、その代わり好きなことをさせて欲しいというタイプ。

私は自分の良いところを把握している。

真面目な一面もあり、あまり人から言われたことをサラッと流せない。

寝て起きたらケロっとしているが、傷つきやすいタイプ。

友人は私のことを「か弱い」と言う。

強がっているつもりは更々ないのだが、そう見える時もあるようだ。

しかし、この突き抜ける明るさは強さであると思っている。

世間のことをもっと勉強した方がいいとも言われるが、俗世間に塗れていないところが良いところでもある。

だから、キラキラと純粋でいられるのだ。

誰かに何かを言われてイラっとすることだってある。

私から言わなくていいことを言ってしまうこともある。

かといって、誰のことも恨んでいない。

 

 

ここまで書かないと、失われた自己肯定感が復活しなかった。

いやいや、書き足りないくらいだ。

しかし、ここはストレス発散の場ではない。

自己肯定感を上げるための場所だと思っている。

ある意味、私が私でいるために文章を書いている。

愛おしさを感じ、味方でいてあげたくなるような自分でいるために。

おチャラけて書くことは多々あるが、いつも真剣だ。

何をするにも真剣だ。

むしろ、真剣になれないものには手を出さない。

だから自己を肯定できるのかも。