nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

ゲーム感覚の恋愛

死ぬほど寒い中新宿まで行ってきた。

あまりの寒さに直行直帰。

写真も撮らずに帰ってきてしまった。

ブックオフへ寄れば良かったと気づいた時には、もう改札を潜っていた。

電車の中では買ったばかりの一冊の本を読んでいた。

人間には生まれながらに与えられた宿命みたいなものがあると思っている。

それについて詳しく書いてある本で、一気読みしてしまった。

私の宿命としては、家庭運に恵まれないことだそうだ。

その代わり、並々ならぬ財運を持っているとか。

家庭運のなさについては、何とかして克服したいと思っている。

やはり家庭に恵まれなかったからこそ、家庭に対する憧れが強かったりもする。

 

 

そんな願いはなかなか叶えられないのだが、財運だってないじゃないか。

いつまで経っても生活レベルは変わらない。

一冊本を買うだけで、ハラハラドキドキ。

ろくに服も買わない。

なんとか生活しているものの、一向に楽にはならない。

それなのに、旅行の計画を立てたりしている。

やっていることがめちゃくちゃである。

考え方によれば、運を手繰り寄せていることにもなる。

しかし、あまりにも無謀なような気もする。

内心ハラハラしながらも、なんとかなると思い込んでしまっている。

だから、どんなにピンチでも呑気に構えているところがある。

そんな私を見て、周囲の人はこんなことを言う。

 

「蓮さんの生活を続けていたら、サラリーマンなら怖いと思うよ」

 

確かにそうかも知れない。

収入がない月が二ヶ月続いたら、三ヶ月目に稼げばいい。

私はそのように考えている。

怖くないし、もう慣れっこなのである。

 

 

本にはこんなことが書いてあった。

 

「アナタは恋愛をゲーム感覚でするタイプでしょう」

 

いやいや、ちょっと待てよ!

ゲーム感覚なんて酷い物言いだよな。

私は好きになったら一直線。

とことん一途なのに、この本を私の好きな人が読んだら誤解するだろうに。

そうしたら上手く行くものも上手く行かなくなる。

やめてくれよ!

関係を持っても結婚を考えることなどないとか書いてあるし。

当たっている部分は当たっているが、大幅に外れていることもある。

私の一途さは半端ではない。

その人のこと以外何も見えなくなるんだから。

離れていればいるほど、寂しさと不安の塊になる。

自信はあってないようなもの。

ましてや、あまり調子が良くない時は巨大な不安に襲われる。

ただし、冷めたら何事もなかったかのようにケロッとする。

決してそれはゲーム感覚ではない。

脈がないとか、縁がないとかわかってしまうと、熱が冷めるのである。

 

 

驚くのは周囲の人間達だ。

 

「こないだまであんなに好きだって言っていたのにどうしたの?」

「え?何の話?誰のことだっけ?」

 

みたいなね。

当事者はたまったものではないかも知れない。

こんなこともある。

大してタイプではなく、どうでもいい相手のことを急に好きになってしまうパターン。

その人が私に気があることがわかり、告白されたりすると、それを期に大好きに変わる。

 

 

くどいようだが、決してゲーム感覚ではない。

そもそもゲームというのは、落とすとか落とさないみたいな話。

そういう感覚で人をもてあそんだりしていない。

逆の立場だったら、そんなことをされたら激怒するだろう。

ただ、私は私みたいな男を警戒してしまう。

見ている分には尊敬できたり憧れたりできるけど、自分の彼氏や旦那にしたいとは思わない。

ゲーム感覚で遊ばれたら困るからだ。

あれ?

なんか矛盾していないか?

だから私は私みたいな男ではなく、大人しく、一途で、控えめなタイプを好む。

縁の下の力持ちになってくれたらベスト。

一番いいのは私を輝かせることに生き甲斐を感じてくれるような人。

そういう人がいれば無敵だと、本気で思っている。