nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

軟禁されること

なかなか作品創りに集中できない理由がわかってきた。

脳内を占める割合が、他のことが上回っているからだ。

家にいても落ち着かないのは、それが原因だろう。

脳は、確かなものを求めている。

言うまでもないが、確かなものなどこの世には存在しない。

だから『不安』というものが出現する。

不安を取り除く方法が、私にはまだ見えていない。

唯一わかっていることは、春以降上昇気流に乗れるということ。

つまり、最後の試練なのだ。

作品創りに集中できていないのは、脳のど真ん中に作品創りのことがないから。

考えることが山程あるのに、どれもこれも停滞し、前に進んではくれない。

作品創りができないのであれば、別のことで収入に繋げたいのに、それすら上手く行かないのである。

収入面で安定すれば、心も穏やかになるだろう。

天秤にかけた時、作品創りと仕事、どちらを優先すべきかもわからない状態。

全ての原因はこの『心』にある。

アップダウンの激しい『心』がここにある以上、平穏は訪れない。

平穏ではなくせめて『静寂』が訪れれば、作品に向かうことができる。

それなのに私の心は、何かに怯え、焦りを感じ、静寂とは無縁の状態に陥っている。

 

 

誰かに抱きしめられれば落ち着くのだろうか?

いや、そうじゃない。

仮にそんなことがあれば、その人の『真意』が知りたくなってしまう。

本当に私を愛しているのか、私だけを見ているのか、この気持ちは永遠なのかと。

そんなことは誰にもわからないから、また『不安』が訪れる。

百万円くらい金が入れば平穏になれるだろうか。

金は私に安堵をもたらすが、時として私をダメにする魔物でもある。

一番の原因は『酒』である。

家でじっとしていることが極めて苦手な私は、近所の居酒屋や北千住辺りをぶらつくことになるだろう。

そしてあっという間に消えていくのである。

金を使うことに後ろめたさを感じるくせに、金で快楽を得ようとする。

世にいる金のない飲兵衛達は、私と同じように、居場所がなく、

そのために街というものは存在しているのかも知れない。

 

 

ここまで書いて閃いたことがある。

せめて作品創りが軌道に乗るまで、携帯電話を誰かが没収してくれたらいいのかも知れない。

ところが、孤独に生きる私にとっては欠かせないコミュニケーションツールである。

誰か、私をどこかに閉じ込めてくれ。

そして大事な人だけが、その部屋を出入りできる環境にしてくれ。

その人さえいれば、携帯電話を没収されても構わない。

唯一傍にいてくれる人がちゃんといるならば、世間から遮断されても問題はない。

恐らくこの手の悩みは、ゼロから何かを生み出そうとしている人ならば経験はあるはず。

知らぬ街で、飲み屋のない生活を送れば、私は変われそうな気もする。

 

 

いずれにせよ、軟禁されることが重要かも知れない。

家にいると思いっきり現実の中を生きることになる。

もはや、この家に愛着すら湧かない。

いつでも出ていってやる、そんな気持ちで家にいるので、発狂しそうになるのだ。

パソコンを持って、どこかに閉じこもりたい。

取次役みたいな人がいて、大事な電話だけを取り次いでくれるようでないとダメかも知れない。

一体いつからだろう。

心が折れてからしばらく経つのに、抜け出せない。

こうして文章を書いているのは、最大のはけ口である。

書きながら気づくことがある。

そうか、集中できないことが不安を呼び寄せる最大の原因なのだと。

 

 

もしや、私にとってはその取次役みたいな人が結婚相手かも知れない。

縛られれば逃げたくなるし、自由だと縛られたくなる。

最大の弱点は、一人きりになりたいくせに、構ってちゃんであるということだ。

私のことを常に気にしていて欲しい。

だからといってこのような文章を書いているわけではない。