nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

赤ちゃんのいる風景

神奈川県の小田原市まで日帰りプチ旅行へ行ってきた。

生憎の雨だったが、釜飯食べて、酒飲んで、海を見て、喫茶店に寄った。

実はプライベートで会うのは初めての友達。

以前、母さんと箱根温泉へ行った際会いませんか?と誘ってくれた。

それなのに母さんが断って欲しいと言い出す始末。

結局会えなかった。

そのことをずっと気にしていた私は、思い切ってリベンジで誘ってみた。

すると快く承諾してくれた。

 

 

一年前に産まれたばかりの赤ちゃんが一緒だった。

めちゃくちゃ可愛かった。

赤ちゃんには慣れない私だったが、目を見て真剣に言葉を聴いていると、コミュニケーションが取れているような気がして嬉しかった。

あーとか、うーとか、その言葉の中には健気な姿が映し出されているようだった。

物凄い生命力を感じた。

きっとこの子は逞しくなるだろうと思った。

頭を打っても、すぐに泣き止む。

相当痛かっただろうに、ピタリと泣き止む。

赤ちゃんの中に『大人』を感じた。

私は始終赤ちゃんを観察していた。

目が離せないのである。

ニコッと笑うと、微笑み返してくれる気がした。

 

 

私も誰かの子供を産めば良かったなどと少しだけ思った。

しかし、誰の子?と訊かれても応えられない。

友達の子だから可愛いのかな?とも思った。

いや、きっと自分の子でも可愛いだろう。

私は旦那ファーストでいたい気持ちが強い。

子供がいたら旦那より子供になるに違いないと思っていた。

この歳になると、どちらも愛せたかも知れないなとも思う。

私はいつか再婚したら、旦那様に極上の愛を捧げようと思っている。

悪いが、一切のことは愛の犠牲にする。

潔いほどに、二の次になるだろう。

それでも書くことだけはやめない。

我が子のように、書くことを育てて行く。

 

 

一人で生きるということについて、最近考えている。

私はそういうタイプではないよなと。

精神面がガタガタだ。

上がったり下がったり、自分でもコントロールができない。

やはり誰か信頼できる人にサポートしてもらいたい。

目指すは頂点。

プロフェッショナルになる必要がある。

そのためには、強靭な精神力が欲しい。

一人では不十分なのであれば、やはり寄り添ってくれる人がいた方がいい。

仕事で成功するためには、家庭を捨てなければならないと思い込んでいた。

いやいや、どっちも掴めばいいと思い直した。

人生に対して欲張りになったのだろうか。

そうじゃないだろう。

自分にとって必要だと感じたからだ。

 

 

頂点を目指すのは、皆との約束みたいなもの。

任務みたいなもの。

しかし、必ずブームは去る。

終わりが来る。

残るは何か?って考えた時、家族だよなと気づいた。

だから旦那様が必要だと思った。

間違ってないよね?

家族のありがたみくらい、私にもわかる。

たまに私は羨ましがられる。

あまりにも自由だから。

だが、自由すぎて不自由を感じることの方が多い。

 

 

もはや、今の家が重いよ。

小田原の帰り、家に帰りたくなくて上野に寄った。

夜景を眺めながらこれを書いている。

やっぱりネオンは素晴らしい。

見慣れた街が違って見える。

異国の街にいるようだ。

何故か?

友達と赤ちゃんのお陰だと思った。

家族というものが身近に感じるということは、何かしら変化があったということだ。

 

 

いつか、この街を出るんだろうな。

綺麗に部屋を飾ることができないのであれば、どこへ行っても大差はない気もするが、いずれ出る日が来ると思う。

こうしてネオン街を見ながら投稿を書くという自由な生活は、あとどれだけあるのだろうか。

上野も違うエリアに来ればこんなに新鮮なんだなと感心している。

子供じゃないのだから、帰りたくないとも言っていられない。

しかし、何かが前進したような気がする。

もう昨日の私には戻らない。

そんな気がしてならない。