二日目、ランチを食べた宿坊がめちゃくちゃ良かった。
釜飯と刺身こんにゃくを食べた。
食事のクオリティの高さはさることながら、広々とした喫煙スペースに惚れた。
パソコンを持ちこんでしばらく滞在し、五日間くらい執筆したいような雰囲気だった。
その後酒蔵見学に行って、利き酒をし、湯葉刺しを食べた。
利き酒が結構効いた。
大吟醸は飲み易くクイクイ飲めたが、古酒はピリッと辛口だった。
酒蔵見学の後は、どこへも行かず電車に乗った。
青梅、立川と、どんどん近づいてくる。
現実に戻らなくては。
仕事へ行かなくちゃ。
この二日間は皆も気を遣ってくれたのか、あまり携帯電話が鳴らなかった。
たぶん満喫してもらいたいという計らいだったのだと思う。
車窓からは夕陽が見えた。
雲が増えてきて、今にも雲に飲まれてしまいそうな夕陽。
だが、とても綺麗で見惚れた。
福生の夕陽が一番綺麗だった。
次の駅になると、見事に雲に隠れてしまった。
昭島まで来ると、もう夕暮れであることを忘れるようだった。
一日目の夜は夜景と星空を見過ごした。
とても後悔しているが、酒を飲んでいたので仕方ない。
結局、飲んでばかりの二日間だった。
夜景と星空を見ないなんて、何ごとだ。
煙草を吸っている時にチラッと見たような気もするが、見ていないに等しい。
残念だなぁ。
せっかくだったのに。
星空に酔う気満々だったのに。
そして帰宅。
翌日から仕事だから、早めに帰ってきた。
友達と夕飯を食べて帰ってきたら、親子丼を食べて満腹になり、睡魔が…・
宿では三、四時間しか寝ていなかったので、一気に疲労が襲ってきた。
日頃の運動不足もあるかも知れないが、やはり飲みすぎたのだろう。
軽い二日酔いと利酒が効いたのだろう。
流石に寝なきゃダメだ。