nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

熱中できる「何か」

遂にやったぞ!!!

最後まで書き終えた。

編集や校正に携わる者数名に原稿を送った。

後半からラスト、あとがきに関しては大幅な編集をしたのだが、完成度はかなり高まったと見ている。

私自身、達成感でいっぱいだ。

ここから更に深掘りして編集を進めていく。

間違いなく、良い作品に仕上がることだろう。

今月後半は、打ち合わせ等があるので、その際に感想が聴ければ幸いである。

ここまで本当によく頑張ったと思う。

長い道のりだった。

闘いは終わっておらず、これから徹底検証していくのだが、やはり書き終えた瞬間というのは快感だ。

こういう日は、何か特別なことをして自分を褒めてあげたいのだが、あいにく冷蔵庫の中にはワインがない。

生ハムがあるが、赤ワインと一緒に食べたいのでそのまま取っておくことにしよう。

仕方がないので、焼きそばを食べることにした。

外出は億劫だし、朝からの用事が続くので早く寝たい。

 

 

ところで、実に良い話を聴かせて頂いた。

オリンピック選手は競技が終わっても、次の目標を述べるとのこと。

勿論私はオリンピック選手ではないが、この話は勉強になった。

そうだ、勝とうが負けようが、ヒーローインタビューの時に必ず「次」を語る。

一つ終われば「次」、またそれが終われば「次」だ。

そうやって現役生活を全うするのだろう。

私には現役という文字はない。

一生このままかも知れないし、一度くらい花火を打ち上げるかも知れない。

幸い座職のため、運が良ければ死ぬまで書き続けていられるだろう。

そう考えたら気楽だ。

ただ肝心なことは、コンスタントに作品を出し続けるということだ。

これは簡単なようで一筋縄ではいかない。

しかし、本の制作というものは私にとっては生き甲斐のようでもある。

オリンピック選手を見習うならば、『ロックンローラー』の発売後は、気持ちを切り替えて新たな作品創りの構想を練ることが必要だ。

誰に言われたわけでもない、〆切りがあるわけでもない、しばらくゆっくりして、じっくりと考えることにしよう。

 

 

前にもしつこく書いたが、私は打ち込むものがないとダメなタイプ。

それには原因がある。

私の場合「何か」がないと、欲望に流され堕落してしまう特徴があるからだ。

極端な性格のため、生き生きと生きるか、廃人になって死ぬかという二択しか持ち合せていない。

廃人だけども生きていよう、みたいなグレーな考え方ができないのだ。

かといって、死に方などわかるわけもないのだが。

無論、若い頃廃人を何度も経験していて、それを脱出してきただけに、また廃人に戻るのも悔しい。

やはり「何か」を見つけて生き生きとしていたいものだ。

人間にとって「何か」を見つけるためには体当たり精神しかないと教わっている。

とにかく目の前にあることに体当たりしていれば、天から舞い降りるじゃないけれど、必ず遭遇するものだ。

ということは、『ロックンローラー』で完全燃焼した私には、次のステージが用意されるはずである。

また、『破壊から再生へ』の海外出版への道のりも順調に進んでいて、企画書、履歴書、職務経歴書一式をイギリスの大手出版社に送ったとの連絡が来た。

その他の出版社にも送ったとのこと。

来月は翻訳者さんと共に、翻訳文の制作を進めていく。

やるべきことは沢山あるのだが、それだけでは私の心は埋まらない。

やはり「何か」が必要なのだ。

金を稼ぐことでもない、スキルアップすることでもない、熱中できる「何か」だ。

「何か」がないと浮遊してしまうこの心はやはり弱いのかも知れない。

ただ生きるということができないのは、弱さでしかない。

きっとあらゆることに対して難しく考えすぎなのだろう。

本来世の中は至ってシンプルにできているはずなのに。

頭ではわかっているのだが。