nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

恐怖心

私が一番恐れているものは何なのだろうか。

それが見えてこない。

だが、恐怖に怯えているような気がしてならない。

私はたぶん、無自覚のうちに旦那のことを信頼していたのだと思う。

その信頼がガタガタと崩れ落ちて、うろたえている。

この人は、私のことだけを見てくれている人だと。

そう信じていたから、三年間着いて行くことができたのだろう。

今回の件で痛感したことがある。

自分にやましいことがあると、心理的攻撃をしてくるということ。

モラハラ気質なので、その攻撃力は半端ではない。

私が気にしている部分を突いてくるのだ。

人をけなすことに於いては、右に出る者がいないのではないだろうか。

攻撃を食らった私は、言い返すことなど出来ず、真に受けてしまう。

だからただでさえ低い自尊心みたいなものが崩壊して、苦しむ結果となってしまう。

 

ただ、気付いたことがある。

私は今まで旦那を信頼していたので、疑うということが極めて少なかった。

女のことで心配になることなど、皆無だった。

だから、放っておいても平気だった。

ところが、先日から旦那の行動が気になって仕方がないのだ。

バイト中も、今頃家で何をやっているのか?と考えている自分に気付いた。

信頼を失った私は不安で不安でたまらない。

GPSを付けたって、監視カメラを付けたって、絶対に不安は消えない。

寧ろ増す一方だろう。

携帯電話を覗くなんて、以ての外だ。

善悪の判断を大いなる存在に求めている私は、自分がされて嫌なことを人にしてはならないと言い聞かせている。

 

これがまた大事なところで、もしかして私って旦那のことが大好きなのではないかという錯覚に陥る。

ただ単に見捨てられたらどうしようという不安だけのような気もするが。

信頼が無くなるってこんなに恐ろしいものなのかと思う。

仕舞いには、何度も何度も鏡を見るようになった。

私ってそんなに魅力がないのかと思ってしまうからだ。

無理矢理引きつった笑顔を作ってみては、自分のことが憐れに感じてくる始末。

どうして旦那は、私をここまで追いつめるのかと問いたくなる。

 

その一方で、旦那からしたら、私の行動の全てに不安を抱いているのだろうなとも思った。

ほぼ一日中鳴りやまない携帯電話。

男性と仕事で会っているということ。

打ち合わせという名の、外出。

私が家にいる時も、外出している時も、不安で不安で仕方がなかったという気持ちもわかる。

たぶんこれって、自分に自信があるとか無いとかそういう問題じゃないような気もしてきた。

私にも非があるとしたら、旦那に自信を持たせてあげていないことかも知れない。

それは完全に私の責任。

というかお互い様なんだろう。

 

ちょっとだけ冷静になって分析しているのだが、結局一番怖いのは何者かに奪われて、見捨てられることが怖いのかも知れない。

いや、違う。

心が奪われるのが怖いのだ。

いつ何どきも、私のことを想っていて欲しいのである。

自分で書いていながら、私ってとことんウザい女だと思えてならない。

でもそういうことだ。

私も沢山不安にさせてしまったので、逆の立場に置かれてみて初めて相手の気持ちがわかる。

旦那からしたら、私のSNSなんて、どれほど不安だったことか。

確かに、旦那が会社へ行くのと、私が得体の知れないところに外出するのとではわけが違うよな。

こうしてパソコンに向かって文章を書いている時も、旦那の行動が気になる。

ヤバくない?

こういうのを、なんとか症候群って言うらしい。

見捨てられる不安、一緒にいるのに心が見えなくなってしまった不安、相手の行動に対する恐怖心。

私は確実に、ヤバいものに侵されているような気がしてならない。

何が怖いって、自分が怖いかも。