nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

退屈な主婦のネタとは

「書くネタが無い」

 

と言うと、

 

「そんなこと恥ずかしげもなくよく言えるね!」

 

みたいなことを言う人がたまにいる。

私はこの手の話、全く恥ずかしくない。

堂々と言えちゃう。

毎日ネタに困っていますと。

じゃあ逆に、毎日書きたいことで溢れています!と言うのがカッコイイのか?

いやいや、実に綺麗ごとで嘘くさい。

まるで俺は才能で溢れているかのような言い回し。

私なんて、ネタが無かったらネタが無いことをネタにしてしまうけどね。

しつこいようだが、私は退屈な主婦である。

本来ならネタなんてあるわけがない。

あるとしたら、上手く行かない夫婦関係くらいなものだ。

まぁ、これ、最大のネタなんだけどね。

不満なんて挙げればキリがないけど、その全てをここで書くわけにも行かない。

少々際どく生々しい話になってしまうからだ。

どんな話やねん。

具体的な例を一つ。

 

日曜日はどこかへランチへ行くと云うのが暗黙のルール。

どこへ連れて行ってくれるのかなぁ~と楽しみにしていた。

酒屋へ寄ってから食べに行くので、十時出発じゃ早いわけだ。

大抵のお店はランチは十一時からだからだ。

それなのに、十時に家を出た旦那。

酒屋へ寄って、サイゼリヤに着いたのが十時半。

それを見事に私のせいにした。

何でも都合の悪いことがあると、私のせいにするクセがある。

 

「あと三十分もあるじゃん!」

 

そう言われても、当たり前じゃんとか思いながら助手席で黙っていた。

すると、今度は黙っているのが悪いと言い出した。

 

「てか、十時半から空いているサイゼリヤ調べろよ!もういいわ」

 

一人で逆切れしてそのままスーパーへ。

とっととお惣菜を籠に入れやがった。

私は食べたいものが無いので、おにぎり一つ。

楽しみにしていたたらこスパゲティがおにぎりに変わってしまった。

今となって冷静に考えてみれば、どこのサイゼリヤに連れて行かれたのかもわからないのに、逆ギレされてたまるか。

ましてや、土地勘もない私が調べるより、自分で調べればいい。

そもそも、十時半から開いているサイゼリヤなど存在しないのではないか?

そうだ!そうだ!

寧ろ、そんなに逆ギレするのなら、家を出る前に調べてから行けばいいのだ。

自分で調べるのが面倒臭いのなら、私に調べさせればいいではないか。

旦那だって、そこまで頭が回っていなかったから十時に家を出たのだ。

どっちが悪いも何もない、いちいちキレる問題ではない。

三十分くらい、どこかで時間を潰せばいいのでは?

 

結局旦那はスーパーで和風助六とカレーパンを買っていた。

それで満足したらしく、シレっと映画を観始めた。

やれやれ。

意味のわからない逆ギレのせいで、私はすこぶる気分が悪くなった。

だからこうしてここに書かせてもらって、発散しなくちゃという魂胆。

スーパーのレジで誓ったことはただ一つ。

 

「今日のネタ、これにしようっと!」

 

ネタをゲットできたのだから、あとは放っておけばいい。

それにしても、益々思うのである。

この扱い、何なの??

主婦ってこう云うものなの??

絶対的に、違うだろうが。

ウチの旦那を知る友人からはこう言われる。

 

「蓮ちゃん、あんな人とよく一緒にいられるね!」

 

そうでしょう、そうでしょう~。

だけど別の友達に聞いたら、すぐ逆ギレしても根っ子は優しくていい人だとか、いいところと云うものがあるわけで。

ん~、仕事が終わったら直行直帰するところはいいところなのだが。

視野が狭く、子供じみているんだな。

だって、サイゼリヤは十一時って基本でしょう~。

普通キレるか??

こんな日は、何を喋っても、何をしても怒らせる羽目になりそう。

あ~嫌だ、距離を置くしかないみたいね。

なんだか最近私の方から優しくするようになったけど、逆効果のような気がしてならない。

しばらく無言を貫こうかなぁ~。

まぁ、それにも耐えられないんだけどね。