nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

スナック蓮の蓮ママ

本来、蓮ワールドって云うのは、孤独な世界。

ところが、結婚とSNSのお陰で私は孤独から遠ざかりつつある。

私は結婚するまで、ほとんど友達もできないような変わり者だった。

ドアーズ聴いているような女だから、まず同級生は無理。

ドアーズに共感してくれる人なんて、一人もいなかった。

三十歳を過ぎると昭和ロック好きなオジサマと仲良くなることはできたが、それでも結局そういうオヤジはやりたいだけ。

阿呆な私は年の離れたいい友達ができたと勘違いするのだが、下心をむき出しにされて、ジ・エンド。

不思議もないが、女友達もできなかった。

一緒にランチしたり、ショッピングしたりする女友達が欲しかったのだが、ものの見事に一人もできなかった。

 

 

そんな私の運命が変わったのが、三十六歳で千葉に行ってから。

そう、結婚する前は千葉に住んでいたのだ。

自分で事業を始めるキッカケ作りのために始めたのがSNS

数年前に海外投資会社に在籍していたので、SNSの予備知識はあった。

とにかく毎日街を歩いて写真を撮り、文章をアップした。

それを日課にするようになって、私はネット上だが友達に出会うことができた。

自分の本を自費出版したり、朗読ライブをやったりしている中で、突然旦那が現れて毎日コメントをくれるようになった。

それでコロッと結婚してしまったのだ。

故に、私に家族ができて、友達もできて、すっかり孤独な世界から遠ざかってしまった。

それでも私は自分で自分のことを『一匹狼』と呼んでいる。

私が目指す姿は『孤高』だからだ。

蓮ワールドって云うのは、私の自己実現の場。

 

 

本当はお店でも良かった。

『スナック蓮』を本当に開きたかった。

好きなロックをその日の気分で鳴らしまくって、お酒の研究してお薦めの酒を置く。

それでお客さんに武勇伝を語れれば、それでも良かった。

だけど、テナント代とか人件費とか、考えているうちに嫌になってしまって挫折した。

『スナック蓮』の蓮ママはいつもお洒落してバッチリ化粧して、すこぶる面白いってのがイメージだった。

どうしてそれを実現せずに文章に走ったかって云うと、店はもっと人生経験を積んでからで遅くないって思ったからだ。

還暦過ぎた蓮ママに用は無い?

またまた、そんなこと言うなよ。

横須賀にある七十歳過ぎた婆ちゃんが切り盛りしている居酒屋へ行ったことがあって、黒猫を飼っていた。

そのママを見た時、まだ間に合うって思ったね。

当時三十歳くらいだったけど。

 

 

それから不思議なことに、文章書くことに目覚めてしまった。

占い師によると、若い頃は遠回りの人生を歩むって。

『スナック蓮』を開くまで遠回りするのか、散々遠回りして文章書くようになったのかは謎。

まぁ、遠回りした。

工事現場で誘導棒振っていたのがちょうど十年前。

文章を書き始めた頃。

その頃の風景を描いたのが『破壊から再生へ』。

もし『スナック蓮』を開いたら、きっと喋りのネタには困らない。

蓮ママの話で良ければ、なんぼでも話せる。

日々こうして文章を書いているように、喋ればいいんだから。

 

 

しかし、私に与えられた運命は「書く」ということなのかも知れない。

何故なら、今はネットの時代。

私の存在は、身近でなければならないからだ。

『スナック蓮』だと店に来れるお客さんが限られる。

とはいえ、現役引退したら、きっと自宅をお店にしちゃうんだろうな。

ちょっと改築して。

というわけで、しばらくは私の文章をお楽しみあれ。

来月あたり『蓮’sBar』やるかも知れないので、楽しみにしていて欲しい。

来月やらなくても、年内にはやるだろう。

これも蓮ワールドの一環なのだ。

繰り返すけれども、蓮ワールドは私の自己実現の場。

毎日ここに文章を書いていることだって、自己実現のため。