nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

自覚のない時間

新宿へ行って写真も撮らずとんぼ返りで帰ってきてしまった。

朝の九時から『ロックンローラー』の編集作業をしていた。

この日のために毎日全力投球していたと言っても過言ではない。

実に充実した時間を過ごすことができた。

ただ、私の予定はそれだけではなかった。

食糧品の買い出しや、ホームセンターへ行く用事などがあったので、慌てて電車に飛び乗った。

帰宅して、急いでパソコンの充電器を差し、これを書き始めているというわけだ。

どういうわけか、バタバタしている日は割と元気だ。

何もないオフの日に限って、気分は沈みがちだ。

この現象は本当になんとかして解決しなければならない。

休みたくても上手く自分をコントロールできないのだ。

妙な焦りと不安感に襲われるのも事実。

休みの日は休む。

そう決め込んで娯楽を楽しめばいいのに、それができない。

私の中に娯楽という概念があまりないからかも知れない。

本を読んでいても、仕事の延長のような気がするし、映画を観ていてもそうだ。

この時間があるならどうして自分のためになることに使わないのかと自己嫌悪に陥ったりするのだ。

一日中寝ているという手もある。

しかし、それをすれば身体のリズムが乱れるようで怖い。

結局オフの日も、義務的なものを感じてパソコンに向かい、できることを探している自分がいる。

一人暮らしだから、誰にも責められることはない。

唯一やることといえば、冷凍パスタをレンジでチンして真っ昼間から缶ビールを空けてしまうことくらいだ。

誰にも会わないのだからと、それは許している。

むしろ、一人身の醍醐味だと言い聞かせている。

 

 

運動したり散歩したり、景色を観たりする精神的な余裕は生まれてこない。

遅く起きて、エアコンとファンヒーターを付け、座椅子に座りながら携帯電話を眺めていたら三時間も四時間も経過して、また溜め息をついたりしているのが関の山。

何をしていても腹が減るのは、結婚生活とは違うところ。

結婚生活を送っていた頃は、朝も昼もほとんど食べなかった。

ところが、コロッと体質が変わったように、朝起きてしばらく経つと我慢できない空腹に襲われる。

不思議なことに、日中食べ過ぎても夜は同様に腹が減るので食費は嵩む。

夕方になると、決められたように缶ビールを一本飲む。

夜、炭水化物を食べるなんて考えられなかった私だが、料理が面倒臭いのでラーメンやパスタを食べている。

そして、早く寝たいがために、缶ビールを飲み干したらパソコンに向かって翌日アップするための文章を書き始める。

なんだかんだ言って、それでも寝るのが二十三時近くなることが多々。

文章を書き終えてから一体何をやっているのかは、自覚がない。

電話していることもあれば、ボーっと携帯電話を眺めていることもある。

とにかくあっという間に夜は耽るわけだ。

 

 

今週は前半は役所や打ち合わせや病院など慌ただしいが、後半になるとポッカリ穴が空いたように暇になる。

ここでまた気が滅入らなければいいのだが、私には引き続き『ロックンローラー』の編集という仕事がある。

何度も言っているように、今の私はそれで精神が保たれているようなものなので、きっとのめり込むようにして作業に当たるだろう。

私の最近の日常はそんなところだ。

「敢えて」予定を空白にしているので、忙しいということはない。

ただ、忙しい方が元気なようなので、休み方を学ばなければならないという話だ。

一人でいるのが苦痛なのではない。

心と身体の休め方がイマイチわからないだけだ。

このまま食べ続けると太りそうな気もして怖いが、太ることなんて気にせず食べた方がいいのかも知れない。

もう一つは、病院通いしなければならないことに対して気が重たいというのが正直なところ。

ただ私は根は楽観的なので、春ごろになれば現在気に病んでいることなど嘘のように消え去り、パワフルに活動している気がしてならないけどね。