nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

人の仕事に敬意を

やっぱ仕事の日は疲れている。

サクサク書いて早めに寝たいのだが、こういう日に限って頭が回らない。

疲労で背中が痛いよ。

テンションだけは上げていかないとな。

こんな日はオラオラにもなり切れない。

かといってメソメソしているわけでもない。

どんなに疲れていても大抵の日は書いてきたじゃないか。

そうやって自分を励ます。

赤ワインもほどほどに、書くことに集中しよう。

朝起きて激しい自己嫌悪に襲われないために。

あぁ、風呂にも入りたいが、まずはパソコンに向かう。

ちょうど今、ワイングラスを飲み干したところだ。

そうそう、昨日写真を載せてみたが、老けたな~と思う。

髪は伸びていい感じなのだが、やはり老いは隠せない。

梶芽衣子に似ているとか言われたが、梶芽衣子の方が断然綺麗だった。

やれやれ、嘆いているようじゃ私らしくない。

疲労も老化に繋がっているような気がする。

睡眠不足は良くないよな。

 

 

と言いながらも私はこれを書く。

勤めているリハビリセンターにてこんなことを言われた。

 

「頭使えないなら、工場行って流れ作業してろや!」

 

この発言、かなり問題だと思うのは私だけ?

まず、私のことを馬鹿にする以前に工場で働く人々を馬鹿にしている。

恐らく、工場でルーティンワークをしたことがないのだろう。

長年工場で働いていた身としては、なかなかヘビーな作業である。

まず、初物、終わり物検査があり、寸法や重さを測ったり、色などを厳密に判別したりと、まさに職人技である。

一気に製品が流れてきて、それを時間で区切って加工していくので、一つ間違えれば全部狂う。

全てを良品で次の工程に流すに当たって、神経はすり減る。

相手にしているのが人間か物かの違いだけだ。

むしろ、人間を相手にしている方が、臨機応変に対応できる場合もある。

物の流れは止められないし、不良品は不良品としか見なされない。

一つ不良品が出たら、その後の製品は全て不良品であると思って間違いない。

それを食い止めるには、初物、終わり物検査をマメにやるしかないのだ。

ただし、時間は限られている。

一時間に生産しなければならない数は決まっている。

私の経験上、毎日が戦場であり、リハビリセンターとは比にもならない緊迫感だった。

それを経験していないであろう人間が、工場の激務を馬鹿にするなんて一体何様なんだよ!と言いたくなる。

 

 

ましてや、やるべきことを覚えたばかりの私にそんなこと言うか?

あたかも、ここには来るなと言わんばかりに。

じゃあ、アンタはどんだけ偉いんだよって話だ。

入って三ヶ月の私と、十年いるアンタが同じレベルだったら、アンタは要らないだろうよって。

私からすれば、実に世間知らずの先輩である。

工場は、一つの工程の連続作業によって製品を生産する。

中には簡単だと思っている人もいるだろう。

しかし、単調な仕事を延々と繰り返す作業は忍耐を伴う激務なのだ。

精神力が高くないと、ボーっとしてしまい、不良品を後工程に流してしまうことに繋がる。

勿論介護職は細心の注意を払わないと、利用者さんの命さえ奪い兼ねない。

ここではどちらの仕事がヘビーかなんてそんな不毛な話はしない。

他人様の仕事には敬意を払うべきだと言いたいのだ。

例えば、警備員はただ立っているだけなどと言う人がいる。

元警備員である私からすると、ふざけんなって話。

誰にでもできるなどと言われるから、だったらやってみろよ!って言いたくなる。

 

「頭使えないなら、工場行って流れ作業してろや!」

 

上記のことを弁えていれば、こんなこと言えないだろ?

決して素晴らしい上司とは言えない。

程度が知れるよな~と思って白けてしまった。

いやいや、どんな職業であれ、誰もが頭使っているから疲れるんだってば。

この発言に疑問を抱くのは、きっと私だけではないだろうよ。