nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

小さな決断、大きな覚悟

数日ぶりに音楽を聴いている。

疲れを癒す目的だ。

ここ最近やることが増え倒れそうだ。

気晴らしに、ジミヘンのライブを流している。

ジミヘンなどを聴くと酒が恋しくなるが、飲まない。

と云うより、忙しくても収入に繋がる仕事をしていないので、金を使いたくないのだ。

コンビニで酒コーナーに立ち尽くしては、しばらく悩む。

ほんの少しのアルコールは神経緩和剤になるのではないかと思ってしまうからだ。

しかし、とにかく金を使うのが嫌で、諦めておにぎりなどを買って帰ってくる。

そして自宅ではひたすら水を飲んでいる。

お陰で滅多に銀行ATMへは行かない。

毎日酒を飲んでいた頃は、エンゲル係数がヤバかった。

酒だけではなくつまみも買うので、飛ぶように金が消えた。

だから数日に一回は銀行ATMで数万円下ろしていたのだから恐ろしい。

結局、介護の仕事を休職して一ヶ月、なんとかなっている。

だからと云って、このままでは破綻するのは目に見えている。

そうならないように色々準備をしているのだ。

これがまた大変な作業。

手探りでやっていることばかり。

限度を知らないので、呼吸するかの如くスマホとパソコンと睨めっこだ。

友人の中に、作業のしすぎで目を潰した人がいるので気をつけたい。

 

 

実は大事な報告がある。

結局、怪我の回復が遅れている私は、自主退社する運びとなった。

 

「身体が治って、空きがありましたら宜しくお願い致します」

 

そう伝えた。

何だ一体、この安堵感は。

もしかしたら介護職に復帰するのが相当不安だったのかも知れない。

一番は体力仕事であることだと思う。

やって行く自信がなかったのかも知れない。

戻れなかったらどうしよう…ではなく、戻ってからどうしよう…だったのだ。

結果的に、こうすることが最も私のためになるだろうと決断した。

その代わり、安定収入を失ったことになる。

労災保険もいつ入ってくるのか未定。

身体の次に大事なことは生活だ。

何とかして維持していかなければならない。

とはいえ、今は身体も言うことを聞いてくれない状態。

どうせ働きには行けないのだから、開き直るしかない。

 

 

とにかく眠ることはできている。

そして生意気にも食欲はある。

生きることは問題ないようだ。

精神状態もまぁ、悪くはない。

音楽を聴いていると云うことは、何かが吹っ切れた証拠だろう。ある種のプレッシャーみたいなものからは解放されたはずだ。

別の形で収入を得なければならない焦りはある。

それと並行して、新作を手掛けなければならないという気持ちもある。

しかし、作品創りと云うものは、ある程度ゆとりがないとできないものかも知れない。

それは勿論経済的なものではない。

たぶん、脳の中に空白がなければならないのだと考えている。

雑念で埋まっている時は、良いものは書けない。

それは作品創りに限らず、日々の投稿にも同じことが言える。

心の中に邪魔が入ると、途端に手が止まってしまうのだ。

簡単に言えば、集中できなくなるということ。

だから、ゆとりがある時しか書けないとはそう云うことだ。

 

 

何度も何度もこの療養中に書こうともがいた。

しかし、書いても書いても気に入らなくて消してしまった。

結局、自分の中で答えを出さなきゃ前に進めないと悟った。

こうして私は退社する決断を下した。

社会保険の問題もあるのだが、それより一つずつ問題を解決したかったのだ。

リハビリセンターにいるスタッフや利用者さんのことがどうでも良くなったわけではない。

とはいえ、決断の後は、想い出に変わるのみだ。

やはり私は一か所に留まっていてはならない。

世の中の汚れに塗れることのない私は、たった一人で仕事をする道を歩むことに決めた。

もっともっと壮大な人生にするために。

ほんの少しの不安を抱えて、行くしかない。

小さな決断のようだが、これは大きな覚悟だ。