nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

楽しむことを忘れて

今を生きろと言われるけど、これができる人とそうじゃない人がいる。

私は今を生きていることに変わりはないが、過去を忘れたわけではない。

自分の人生が活劇に感じる時は今を生きられている証拠。

しかし、悲劇に感じる時は紛れもなく過去に囚われているのである。

例えば、私はメンタルの調子が悪いと母親のことを思い出したりしてしまう。

愛されなかった若き日々のことを振り返っては悲劇のヒロインになる。

ところが自分の人生がとても滑稽でエネルギーに満ちていて、輝いて見えることもある。

きっとその時の私は過去に囚われることもなく、今を生きているのだろう。

 

 

女は比較的過去を忘れやすい生き物かも知れない。

初体験の人なんて、私は思い出すこともないし、自分の中では抹消した過去である。

どちらかと云うと、男の方が、美化している節もあると思う。

ただ、文才があるわけでもない私に本が書けてしまうのは記憶力以外の何物でもない。

だとしたら過去を大切にしているのかも知れない。

一つ一つの想い出達が、今を形成しているのだから。

かといって昔の男に未練がある訳ではない。

その辺の線引きが難しいところである。

私の頭の中には今は職場の先輩しかない。

なのに、このクソヘタレ女!

またもや誘えず。

ラーメン屋くらいどうしてよ!

だけど、もしかしたら先輩の方が誘いたくて仕方がないのではないかと思った。

というのも、私がお疲れ様ですと言って帰ろうとしたら、成績が上がらなかった私の目をじっと見つめこう言ったのだ。

 

『やけ酒しないでね!』

 

だからそういうことを言うから私も勘違いするんじゃないの?

やっぱり先輩は私のことが好きなんだ!なんて思ってしまうのである。

誰にでもこういうことしてたらどうしよう。

そもそも私の勘だが、ライバルがいる。

先輩がモテるのは無理ない。

それだけ魅力的だからだ。

ライバルに勝つにはどうすればいいのか?

嫌な女になってしまおうか?

ホステスをやっていた割にはそんなこともわからないのか。

わからない。

つまり何も学んでこなかったことになる。

いや、かえってそれがいいのかも知れない。

小賢い女は可愛くない。

悪知恵使うくらいなら、ライバルに取られて泣いていた方がいい。

 

 

本来なら嬉しいはずの休み。

会えない寂しさからまた不安になるのか?

最近はせっかく職場であってもメンタルの調子が悪く、同じ空間を楽しめないでいる。

休日も楽しめないなら、一体いつ楽しむと云うのだろうか。

恐らく恋煩いが治るまで、生きることを楽しめないかも知れない。

恋って面倒で苦しいものである。

それなのに何故、堕ちてしまうのだろうか。

人間には様々なタイプがあって、恋愛体質とそうじゃない人がいるようだ。

苦しいのに止められないのは、私が恋愛体質だからだろう。

朝から晩まで寝ても覚めても頭の中は先輩のことでいっぱい。

それなのに空腹に勝てず、ダイエット中なのにパスタを平らげる私。

綺麗になりたくて粉末コラーゲンを飲みながら、パスタのことを後悔する。

先月、服用している薬を変えて調子よくなったはずなのに、再び得体の知れない疲労感に襲われている。

これは恋が上手く行かないことによるストレスから来ているものに違いない。

あぁ、やっぱりただのクソヘタレ女でしかない。

こんなに不安定だと成績も伸びず。

益々疲労は増すばかり。

口の軽いヤツを利用して、第三者から伝えるという方法もある。

かといってゴキブリに頼むのだけは嫌だ。

だったら自分で言うしかないよな。

ここで一つ格言でも書ければ内容は締まるのだが、疲れ果てて思い付きもせず。

人を好きになるってこんなにハードルの高いことだったっけ?

いや、人を好きになる度苦しんでいる気がする。

幸せを噛み締めることを忘れて。