要らないプライドを捨てて生きているが、ここではそれも必要なのかも知れない。
誰かに負けたくないとか、上に上がりたいとか、一番でいたいとか。
更に、もっと稼ぎたいとか、何か買いたいとか、欲しいものがあるとか。
つまり、私にはない『欲』が必要なのかも知れないということだ。
目的がないからぐらついた時に支えるものがないのだと思う。
タメ口女がタワーマンションに住みたいと言っていたことを最初は馬鹿にしていたが、今となっては目的があることに羨ましさを覚える。
『生まれてきたから生きるのみ』という境地に辿り着けたらどんなにいいだろうと思う。
この人と決めた人がいれば百万馬力の力が出るのに、自分のためだと馬力が出ないのは自分のために生きることに慣れていないからだと思う。
バタクソに疲れているのは何故なのか考えてみたが、自信が奪われたことに他ならないような気がする。
何か一つでいいから信じるものがあればきっと違うはず。
ただ、疲れていることの原因を探ってばかりいてもスパッと疲労が抜けるわけではなかろうに。
そこで私は野暮用がてら、隣町の草加にあるGUで靴を買い、草加駅のヴァリエでTシャツを三枚大人買いし、日高屋でラーメンを食べた。
それなのに夜になったらまた腹が減って、近所のホームセンターの中にある食堂でまたもやラーメンを食べて景気づけに生ビールを飲んだ。
単なるストレスかも知れないから、ストレス発散できたらいいと思ったのだ。
ところが、たった生ビール一杯が疲れ切った身体に堪えて、更に疲れが増した。
パソコンの温度計を見たら、夜なのに三十五℃。
熱帯夜とか云うレベルではない。
この酷暑の中、動き回ったのも良くなかったのか、バテバテのクタクタ。
三連勤が待っていると思ったらゾッとする。
もしかして、これはまさかの挫折なのだろうか?
努力しても結果が伴わないことは、つまり、社長に恩返しできていないことに繋がる。
だったら私ってただの給料泥棒じゃん!
かといって私は今まで苦手分野の克服ばかりやってきたので、得意なこともこれといってない。
さ~どうぞ、アナタの好きな仕事をしていいよ!
そう言われたとしても、何の仕事をしていいのかわからない。
ぶっちゃけ、やりたい仕事なんて何もない。
ただ、私は生き生きと生きていたいだけ。
誰かの隣で笑って過ごすこととは、こんなにも難解で遠いことなのか。
いやいや、いやいや。
原因がわかったかも知れない。
今月に入って、医者から処方されていた薬を独断と偏見で飲むのを止めたからだ。
何となく調子が良くなったと感じたのは最初だけだった。
そうだ、薬を飲まなくなってからバランスが取れなくなったのだと思う。
そのことに気づいて試しに薬を飲んでみた。
すると眠たくなって一時間半ほどスーッと寝てしまっていた。
よほど疲れていたのか、薬が効いたのかわからないが、お陰様で異常な疲れが取れ、心の中のじくじくした切り傷にかさぶたができたような気がした。
確かに疲れてはいるのだが、この程度の疲労なら無理すれば仕事へ行けると思った。
結果としては、二連休取らなくてもなんとかなったということだ。
恐らく暑さに負けたせいでもなく、数字を出せない悔しさでもない。
とはいえ、何かが変化しつつあり、ここまで続けてきた池袋生活もかなり負担になっていることは確かだ。
数字の世界ねぇ。
どんなに人間的魅力に溢れていても、数字出せないと人間扱いされないのはよくわかった。
どういうことかと云うと、この職場で数字も上げられない私が、仲間想いであっても無意味と云うことだ。
当たり前のことに気づいた。
さぁ、果たしてどうするのか?