nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

職場でうまく行く極意

帰宅して鏡を見て、アイメイクをしていないことに気づいた。

仕事の休憩中、何度も鏡を見たのに気づかなかった。

確かに、目深なベレー帽を被っていた。

だからって気づかないとは。

二重の切れ長な目が台無しである。

自宅の鏡で見た時、随分と疲れた顔をしていたのはそのせいだった。

思い返せば、アイメイクをする暇もないほど、ここ最近朝はバタバタしていた。

 

 

というのも、九月四日(月曜日)二十時から行われるセミナーの講師を務めるために、セミナー資料を作り込みしていたのだ。

テーマは

 

『職場でうまく行く極意』

 

いわゆる、対人コミュニケーションの極意である。

え?

対人コミュニケーションって何?

まさかのまさか、そんな声が聞こえてきそうなので軽く解説しておこう。

まずは、これだけは言っておきたい!

 

『職場を制する者は人生を制する』

 

え?

どういうこと?

そう、実は軽視されがちなのが職場内のコミュニケーション。

そもそもコミュニケーションは漠然と『会話』だとしか思われていない。

ところが私としては『沈黙』『距離』『目線』などもコミュニケーションだと思っている。

 

 

例えば私はこの度過去最高の売上を叩き出した。

なんと、九六四〇〇円!!!

一件当たりの単価がもう少し高ければ十万円を超えていたことになる。

たった一日、たった八時間での売上だ。

十万円行かなかったし、一人当たりの単価が安かったけど、記録的である。

蟹を買ってくれたお客さん全員に紅鮭を売れれば良かったのかも知れない。

しかし、蟹の単体だったからこれだけ売れたのかも知れない。

ああでもない、こうでもないと考えを巡らせていた。

ところがハッとしたことがある。

この会社のクソ社員ども、私を一切褒めないのである。

それに気づいた瞬間、ムカついてしまった。

そこで私が取った行動とは何か?

 

『沈黙』喜びの声を一切上げなかった。

『距離』休憩が被らないように単独行動を取った。

『目線』目線が合わないように下を向いていた。

 

いやいや、売上を上げた私がなんでこんなにコソコソしなきゃならんのだ?

もしも私が上司だったらこうすると思う。

 

「今日は良かったね!お疲れさまでした!」

 

それくらい言えるだろうに。

クソ社員ども、上司のくせにそんなことも言えないのか!!

上司が一言肯定的な言葉を発してくれたらこうも変わるのに。

 

『沈黙』歓喜に包まれ、労いの言葉が飛ぶ。

『距離』皆で仲良く休憩時間を過ごす。

『目線』堂々と皆に笑顔を振りまくことができる。

 

ところが考えてみれば、世の中のほとんどがクソ社員である。

上司のくせに部下を褒めてやれない。

しかも、ウチの会社の上司どもは嫉妬なのかも知れない。

褒めないという行為そのものが、私の力を認めたようなものなのに。

あぁ、ムカつくぜ。

終いに、タメ口ちゃんは抜け抜けと出勤してきたズル休み野郎のくせに私になんて言ったかわかる?

 

「蓮ちゃんが入っていたリスト、どこ?」

 

はいはい、売上を上げたのは私の実力じゃなく、顧客リストがたまたま良かったと言いたいのだ。

何が言いたいかって、『上司』『同僚』『部下』それぞれの対処法を身につけていないと、はらわた煮えくり返りイライラするばかりだということだ。

忘れてはならないのが、目指すは高いパフォーマンスを発揮すること。

かといってご機嫌取りやおべんちゃらは、逆立ちしてもできないというそこのキミ!

そんなキミへ贈るのが今回のセミナーである。

 

『職場でうまく行く極意』

 

ぶっちゃけ職場をないがしろにする人は、起業しようが何しようが上手くは行かない。

なぜなら、職場というものは社会の縮図だからだ。

ウザいから無視!

それで片付けてはならない。

上司よりも、同僚よりも、部下よりも、一歩先ゆく人を私なら目指す。

 

『職場を制するものは人生を制する』

 

つまりそう云うことだ。