nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

自力で幸せを掴む

上野経由で草加駅に来た。

病院と市役所に用事があったからだ。

真っ直ぐ帰るはずだったのだが、なぜか私は草加駅前のダイニングバーにいる。

ここの生ビールは死ぬほど美味い!

煙草も吸えるので、一日の疲れを癒すことができる。

鉄板チョリソーとビーフシチューを頼んだ。

私は本当に美味いビーフシチューを知らない。

だから頼んだのである。

チョリソーは至って普通だった。

我が家にはまだガスコンロがない。

せっかくスーパーが駅前にあるのに調理ができない。

だが、当分先になるだろう。

しばらくはコンビニやお惣菜で我慢だ。

 

 

 

人間がダイニングバーへ来る理由は何だろう。

時間が早いので客は私だけ。

広いテーブルに案内され、優雅に過ごしている。

私は現実逃避がしたくて、寄り道をする。

つまり『空間』を買っていることになる。

それに加えて、冷えた生ビール。

美味いつまみはオマケなのだ。

こうしてダイニングバーにいると、海産物の数字のことは忘れている。

もっと言うならば元ホストのことさえ忘れている。

今頃バイトに励んでいることでしょう。

酒か、ギャンブルの元ホストが、バイトかぁ〜。

それなのに私は寄り道してちょっとだけ後ろめたい。

でも、生ビールは美味い!

北赤羽まで帰るのが怠いよ。

赤羽で飲めば良かったのに、もう草加へは来ることがないと思ったからだ。

世話になった店に金を落としたかったのである。

確かに一人で来るより、元ホストと来た方がいい。

だけど、一人の時間も必要だ。

仕事を忘れ、酒を飲む。

ただこうして携帯電話に向かいながら酒を飲んでいると、ドッと疲れてしまう。

北赤羽まで一時間以上かかる。

帰るのが怠いよ。

めちゃくちゃ疲れてしまった。

いや、疲れが溜まって取れないんだな。

もうちょっとゆっくりするかな。

 

 

 

本当は金を使っている場合ではない。

パジャマが欲しい。

ダイニングバーに来なかったら買えたじゃないかと思うが、そういう問題でもない。

ワタシャ疲れているのである。

入浴剤も欲しい。

だが、どうしても最後に寄っておきたかったのである。

赤羽駅はいつでも行けるから。

こういう所はやはり私の義理堅さ。

どさくさに紛れてQPコーワゴールドを二錠飲んだ。

そうでもしないと、北赤羽まで帰れないよ。

 

 

 

結局二時間かかった。

なんと、元ホストはバイト終わってからパチンコ屋へ行った。

まぁ、仕方あるまい。

私はメタメタに疲れて、帰宅。

とりあえずシャワーを浴びてきた。

メタメタに疲れたので、ドライヤーかけるのも億劫で、これを書いている。

メタメタに疲れたので、遠いところへ引越してきたというのを実感する。

運命が変わらない方がおかしい。

しかも私はほとんどの男友達と連絡取り合うことをやめた。

元ホストと付き合ってもいないのに、やましいことは全部やめた。

私、最近元ホストとしか連絡取ってないと言ったらちょっと喜んでいた。

男ってそんなものだろう。

私だって蓮ちゃんとしか連絡取ってないと言われたら嬉しいからね。

男とか女とか関係なく、恋する人が自分だけのものだったら嬉しい。

てか、女をなかなか信用できない元ホストは私みたいにバッサリ切ってしまうくらいが安心するんだろうけどさ。

そういえば、草加のダイニングバーのビーフシチューはまぁまぁだった。

赤羽にもお気に入りの店が見つかることを願う。

ただ、元ホストの実家は谷塚なんだよな。

いつか、お母さんを紹介してくれるのだろうか。

気に入られる自信はある。

さっき引越ししたことを私の母さんにメールした。

 


「そうなんだ」

 


いやいや、家賃いくら?とか、会社まで何分?とかあるだろうに。

この人は本当に私のことを想っていないのだなとわかり、寂しい気持ちになった。

これはやはり、私が自力で幸せを掴むしかない。

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