元ホストと仲良くスロットへ行ってきた。
私は負けたので、元ホストに奢ってもらって生ビールを飲んできた。
それはそうと、クタクタなんですけど。
仕事では数字を上げられないし、いい憂さ晴らしにはなった。
それにしてもさ、私と元ホストって何なん?
この関係なんていうのさ?
手も繋がず、よそよそしいままで、その割には仲良しで、一体何なん?
新居で一人、改めて不思議だと思う今日この頃である。
生ビールを飲んできたのに飲み足りなくて、レモンサワーを買ってきた。
飲み干せる自信もないが、携帯電話でコツコツこれを書いている。
ヤバ、クタクタすぎて何も浮かばない。
部屋の片付けもしていない。
ダンボールに囲まれて過ごしているが、明日はベッドが届く。
寝心地良くなるだろうなぁ〜。
元ホストはパソコンの設定をするために帰ると言っていたから、私も直帰する。
だから、この関係は何なん?
段々と意味がわからなくなってきた。
元ホストが私のことをどう考えているのかなんて、さっぱりわからんね。
いつか金ができたら夜景の見えるレストランにでもエスコートしてくれるのか?
はたまた、我が家ではなく、ラブホテルにでも連れて行ってくれるんかい?
彼なりに色々考えているのかも知れないが、もう知らん!
詮索するのも疲れたよ。
実はこないだのお泊まりの件があって、もういいやと思っていた。
それなのに、鈍感な彼は、
「蓮ちゃん、もんじゃ焼き美味かったね!」
などと抜かし、
「スロット行こうよ!」
などと誘ってきたのだ。
やれやれと思い、のこのこついて行ったというわけだ。
いや、もっと言うならば、私は先に会社を出て駅に向かって歩いていたら、行かないの?って電話が鳴ったのである。
断られないとわかっているから抜け抜けと電話してくるのだ。
帰ってきていつものようにLINEなどしていても、何となく違和感が消えない。
私がここまで悩み悶々とし、時には心を痛めていることなど何もわかっていないだろう。
私は『段階』の言葉さえなければ、ブチ切れていてもおかしくはない状況。
『段階』を重んじるのであれば待ってあげよう、ただそれだけである。
友達など、この期に及んで要らない。
このまま友達で終わったら、屈辱以外の何ものでもない。
ハァ、若干の疲れを隠せない。
神よ、アナタが私に元ホストと一緒にいなさいと言ったくせに。
元ホストの背中を押すことはできないのか?
私って色気がないのか?
いやいや、それを考えていたらまた腹が立つから、考えないようにしている。
神様、アナタは本当にいますか?
天は私を見ていますか?
恐らく私と元ホストは一緒にいることで、運が二分されている。
よく言うならば、助け合っていることになる。
だとしたら無敵なんだけど、彼にはそこまでわかるまい。
天は私がここまで一生懸命にやっていることを評価しないのか?
あまりにも私が真っ直ぐ見つめるものだから、戸惑っているのかも。
帰り道、真っ暗な川辺と公園が何となく怖かった。
まだ慣れないので、一人で歩くのが嫌だった。
だけど、ふと思うのである。
男と歩いていて、こんなに遠く感じたことはあるだろうかと。
ただ、それを元ホストに言ったら、俺は何のために蓮ちゃんを改札口まで送ったんだろうとなる。
同じ布団で寝ていても、スロット打ってても、改札口まで歩いても、なぜだか遠い。
まぁ、この距離感を抱かれた後に感じるのは途轍もない絶望だから、まだマシなのか。
いやいや、やはり天が勿体ぶって、空の上から私達をニタニタと見下ろしているような気がして、ちょっと寂しいのである。
もう頑張ることは尽きてきたように思うのは私だけか?
てか、書くことでいわゆる安堵に導かれるのは、やはり、まだ私は書く使命があるということなのか。
広くなった部屋で一人携帯電話に向かうのも悪くないな。