nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

一心同体

半日で仕事を終え、

赤羽不動産に鍵を取りに行ってきた。

今、

その帰りである。

谷塚に向かっている。

クタクタなので、

今日も直帰。

半日で半日分のノルマは達成したので、

気分良く仕事を上がることができた。

最近、

やたらと先輩が冷たいが、

私と元ホストの仲に気づいているのだろう。

もう必要以上に話しかけないことにした。

仕事を終え、

近くの中華食堂で

生ビールとキクラゲの炒め物定食を頼んだ。

腹一杯で吐き気がするほどだった。

帰る間際、

元ホストが言った。

 

「社長が蓮ちゃんのこと、明るくなったって言ってたよ!」

「ホホォ〜」

「数字上がってるからじゃない?」

「そうか…」

 

いやいや、

貴方のおかげですわよ。

気持ちが見えていると私の心は安定する。

ただそれだけのことだ。

見えなくなればパニックになる。

もうね、

気持ちさえわかれば、

後のことはどうでもよかったりする。

自分のことより元ホストの心配をしている。

先日、

私の営業成績が先輩の成績を上回り、

社長から二千円分のギフト券をもらった。

それを何に使おうかと考えていた。

元ホストにあげて、

パソコンケースでも買わせようかなぁと。

私ってマジで献身的!

そこまで尽くすか?

だってデパートで服は買わないし、

電気屋は用がないし、

だったら

元ホストが欲しがっているものを買った方がいい。

甘やかしすぎなのかなぁ。

ところが私ときたら、

全力で愛しているだけで、

甘やかしているという概念はない。

 


先日、

私は思い付いたようにこう言った。

 

「私達は一心同体!」

 

それに対し、

元ホストはこう言っていた。

 

「一心同体っていいね!」

 

その場はそれで終わったのだが、

後日私は『一心同体』の意味を調べてみた。

夫婦などが

心も体も一つであるような

固い絆で結ばれることを言うのだそうだ。

マジか、

やってもいないのに一心同体は言い過ぎたか?

しかも、

元ホストもちゃんと意味わかってんのか?

わかっていて「いいね!」と言っているなら、

一心同体になる覚悟があるってことなのだろうか。

 

 

私は一度結婚に失敗している。

それなのに

結婚に強い憧れを持っているのは何故だろう。

私の目的は、

経済的な安定ではないからだ。

一緒にいられることが目的だからだ。

そう考えれば、

私はそれなりに幸せな結婚生活を送ったのかも知れない。

結婚というものに失望しなかったということは、

元旦那に感謝しなければならないのかも知れない。

一緒にいてくれたことには変わりないからだ。

そもそも、

男というものに

幻滅することがなかったことも良かったと思う。

元ホストは私の元旦那のことを『クソ旦那』と言う。

夜逃げされるなんて、

よっぽどだと言う。

しかし、

からしたら、

そこまでしないと別れられないと思ったからだ。

追いかけてこなかったことが寂しかったくらいだ。

だけど、

今となってはありがとうと言いたい。

貴方と別れた私はやっと見つけたよ!

この先一心同体で一緒にいられる人を見つけたよ!

泣けてくるよ。

貴方へ多少未練があった私も、

ここまで来ると、

幸せを願うことができる。

 

 

電撃結婚して三年間で別れたけど、

不格好な愛の注ぎ方で

愛されていたのがわかるから、

結局憎めないし、

恨むことなんてできないのだろう。

でもね、

私を手放した大馬鹿野郎。

そして、

私を放置した男どもも大馬鹿野郎。

そんな奴ら皆に幸あれと、

綺麗事じゃなく言える。

はっきり言うが、

これは妥協じゃない。

神様が巡り合わせたのだと、

私は信じてやまない。

きっと賛否両論はあれど、

多くの人が憧れる理想の二人となるに違いない。

今に見てろよ!

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