一応言っておくか!
メリークリスマス!
遅いかも知れないけど、ごめんね。
私にとっては十二月は誕生日がメインなので、誰もクリスマスを祝ってくれない。
だからスーパーでクリスマスとは全く関係ないものを買って帰宅した。
「俺も真っ直ぐ帰るから蓮ちゃんも真っ直ぐ帰りな」
元ホストからそう言われたからだ。
とにかくお互いめちゃくちゃ疲れていたし、クリスマスの日に二人でネオンに消えて行ったら怪しまれるし。
最大限気を遣ってのことだった。
帰ってきたらめちゃくちゃ寒かった。
それなのに暖房を入れてなかった。
凍えるような部屋で元ホストとLINEしていた。
お互いに早く寝ようという話だった。
ついでに、先日買ったイクラとタコ足が食べきれないから私の家に食べに来てと誘った。
そうしたら、わかった!と言っていた。
仕事ではギリギリノルマ達成ならず。
新規獲得していれば余裕で達成できたのだが、再販獲得を狙っていた私。
もう買っちゃった!との声ばかりで、難しかった。
隣で元ホストは私のことをボロカスに言っていた。
でも彼は親切丁寧に教えているつもりなのだ。
荒い口調でしか喋れない人なのである。
そんなことはわかっているので、平気ではあるが、再販獲得狙って苦戦していると、若干凹む。
私にとっての試練である。
来月はもっと酷いぞ。
過酷な試練が待ち受けている。
乗り越えろ、私。
踏ん張れ、私。
負けるな、私。
耐えろ、私。
結局、三十日にサングラスを買いに行って、久々にスロット打ちに行くことになった。
実はめちゃくちゃ久しぶりなのである。
元ホストはパチンコ屋へ行っていない。
お互いに真っ直ぐ帰り、LINEをして、寝るという生活。
確実に元ホストの中に安心感が芽生えてきている。
私には元ホストがいて、元ホストには私がいる。
だからお互いに寂しくないのである。
クリスマスだからって、平気なのさ。
一人じゃないからだ。
別々の家に帰ろうとも、一人じゃないのさ。
私は元ホストにパチンコ辞めろと一言も言っていない。
それなのに自然とパチンコ屋から遠ざかっている。
ほらね?
言ったでしょう?
私は元ホストと共にパチンコを楽しみながら辞めさせることができるって。
そして私も飲みに行かなくなった。
こうして二人は更生の道を歩んでいる。
それにしても寒いねぇ〜。
有馬記念はボロ負けしたしね。
武豊が来ることだけは予想していたのだが。