nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

まだ付き合っていない

またしても元ホストとスロットへ。

元ホストが五千円買って、私は負けた。

だから居酒屋に寄らず、真っ直ぐ池袋駅に向かった。

そしたら人身事故で埼京線が止まっていた。

およそ三十分遅れて電車は動き、これならビール飲んでいれば良かった。

コンビニでレモンサワーとラーメンサラダを買って帰宅したところである。

実は昨夜、こんなやり取りがあった。

 

 

 

私は元ホストに対してムシャクシャしていたから連絡しなかった。

すると、私が布団に入ってから連絡が来た。

 


「蓮ちゃん大丈夫?」

 


私はまだ眠りについておらず、拗ねてたと言った。

当然、なんで?どした?となるわけだ。

だからこの際だから正直に全てを打ち明けたのである。

 


「私って告白されてないし、手も出されない」

 


それに対して動揺したのか腹が立ったのか、電話が掛かってきた。

その時私は眠剤が効いて、もはや意識は朦朧としてたし、呂律が回らない状態だった。

それでも必死に受け答えした。

元ホストは真剣に訴えているのがわかったからだ。

 


「いやいや、ちゃんと段階は踏んでるよ!男と女の段階だよ!でも今じゃない!告白もちゃんとするよ!手を出さないのはまだ付き合ってないからだよ!」

 


そうか、まだ確かに付き合っていない。

まだ友達以上恋人未満なのだ。

私が先走っているだけだ。

しかし、私が正直に言って、元ホストにも私が考えていることが少しは伝わったようだ。

朝になって会社へ行ったら優しかった。

昼もラーメン屋へ連れて行ってくれた。

前日の夜中は、元ホストは真剣に怒っていた。

だけどそんなこと話題にも出さず、何ごともないように接してくれた。

それに対して安心した私は、数字が上がった。

だから仲良くスロットへ行った。

ただ、やはり、元ホストはこんなことも言っていた。

 


「蓮ちゃんは元々別会社だったし、それを俺が引き抜いて正社員になった人だから、大事だし手を出すのは物凄く勇気が要るんだよ」

 


やはり気持ちが固まってないんだと思った。

でも、私は眠剤で意識朦朧とする中、これだけは聞き逃さなかった。

 


「蓮ちゃんにちゃんと告白するから!」

 


つまり、待ってて、ということだ。

よし、わかった。

さらにこんなことも言っていた。

 


「蓮ちゃんにはめちゃくちゃ癒されてて、一緒にいると安心するし、楽しい」

 


それに対して確か、私はこんなことも言った。

 


「私と一緒に寝て手を出さない男は初めてで、私だって若くないから逃げることもあるんだから」

「若くないからって、尚更大事にするよね?俺の気持ちわかんないの?」

 


いや、わかっている、そう言った。

ごめんなさい、わかっていると。

私がある意味勘違いしてたのと、先走っていたのと、もう一つはたぶん、焦っていたのだろう。

もしかしたら、私が考えているより数倍考えてくれているのかも知れない。

事実、元ホストも言っていた。

 


「俺は蓮ちゃんのこと色々考えているんだよ」

 


だとしたら、マジでごめんなさい。

でも、正直に言って良かったかも知れない。

私も元ホストのことを真剣に想っていることがこれでわかっただろうに。

 

 

 

昼休憩にラーメン屋へ行って、元ホストがこんなことを口にした。

休みの日にバイトすると。

だから次の休みは一緒に居られないと言った。

おや?

元ホストがバイト?!

私はちょっと嬉しいのと安堵したので、休みの日に一緒に居られないことくらい平気だと思った。

じゃあ私は病院へ行ったりすると。

なんだか、建設的!

というわけだ。

 

 

 

人身事故で止まった埼京線がやっと動いて北赤羽駅に着き、コンビニでウロウロしていたら、元ホストから写メが届いた。

なんと!

節約のために自炊したとのこと。

私は一言も言っていないのに、元ホストも元ホストで何か変わりつつある。

明日は勝てるといいね!

明日はゴーゴーランプが光るといいね!

そう言って、一日が終わった。

これって更生の道を歩き始めたことになるのでは?

ジワジワとだが、お互いの存在は影響し合って、安心感に繋がっているのではないだろうか?

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