nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

飴と鞭

新年早々、仕事もスロットもボロ負け。

一件しか出せず、元ホストからも先輩からもボロカス言われた。

それを私くらいになると、オール無視。

一言も喋らないでいたらスロットに誘われて三人で行ってきたというわけだ。

元ホストはあっという間に三千円飲まれ、私も見事に三千円負けた。

先輩だけがボロ勝ちしていて、先に帰ってきた。

元ホストは隣の会社の社長に呼ばれたので、私はそのまま直帰。

先輩やら隣の会社の社長やらがいたせいで、元ホストとは飲みに行かなかった。

 


「蓮ちゃん機嫌悪いじゃん!」

「別に」

「仕事のこと気にしてんの?」

「別に」

 


いやいや、アンタのせいだよ!!

そう思いながらも不機嫌を貫いた。

マジで新年早々、ムカつくことしかない。

件数を上げられず苦しんでいる私に、何故元ホストはあんな態度しかできないのか。

 


「件数上がってない人だけが仕事してください」

 


は?

責任者として、その言い方なくね?

件数上がっていない人に寄り添って教えるのが責任者だろうが。

マジでムカつくんですけど。

ムカつくから、酒を飲んでやる。

私はともかく、他にも数字が上がらない人もいるわけで。

しかし、責任があるのは私なわけで。

私を集中攻撃するのもわからんでもないが、マジでムカつく。

本人は悪気はないのだろが。

 


「明日、蓮ちゃんは八万円以上売らなきゃダメだぞ」

 


ガン無視!!

 


「出だしコケた代償はデカいぞ!」

 


ガン無視!!

わかったからもう喋んな、ボケ!!

 

 

 

どうせ元ホストは隣の会社の社長と一緒だから、私が寄り道したって問題はないだろう。

そう思って松屋に入った。

目玉焼きが乗ったハンバーグをガツガツ食べながら、瓶ビールをガンガン飲んだ。

泣きたいくらい悔しい。

だが、胸を貸してくれる人もおらず。

あぁ、五連勤かぁ〜。

マジでこのまま元ホストに着いて行けるのか不安になった。

でも、もしかしたら私が着いてこなくなるのではないかとは微塵も思っていない様子の元ホスト。

たった一日でも結果として貼り出される成績表。

マイナスを出してしまった私を馬鹿にする元ホスト。

馬鹿にするつもりはさらさらないことは知っている。

でも、いちいち腹立つんだってば。

周りの人達も内心笑っているのかと思うと、マジで新年早々人間が嫌いになり、仕事からも逃げたくなる。

なぜ、私はこんな仕事にがむしゃらになっているのだろうか。

もっと楽に生きる方法はあるはずなのに。

人間って飴と鞭に踊らされているとしても、鞭が強すぎると逃げてしまうもの。

鞭を打ってくるなら、飴をよこせよ。

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