nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

俺の怒り、沸点!!

なんとなく、予感がしていた。

アイツ、そのうち別れるだろうなって。

いや、夕貴のことだから最初から数年後には別れる前提で結婚したんだろう。

あの頃、突如結婚された時は薄っすらとしたショックを抱いた。

夕貴が他の男に遂に取られた気がして、少々戸惑った。

なんで夕貴みたいな女が結婚なんてつまんねぇもんをしちまったのか理解できなかった。

俺は二回結婚しているからその辺の事情はよく解っているつもりだ。

しかし、反対だった。

かといって俺は夕貴に何もしてやることができなかった。

知らねぇ男に取られたって文句は言えないはずだ。

だけど、最初から夕貴の結婚は妙に胡散臭かった。

アイツは純粋だから上手いこと謂われて騙されたんじゃないかなって疑いの気持ちでしばらく様子を見ていた。

案の定だったよ。

たった半年でアイツは悲鳴を上げた。

ストレスででっかい吹き出物が止まらないだけではなく、浮いた家賃で食費を払わされていると言ってきた。

だけど愛犬を看取るまでは別れないって言ってたけどな。

半年前にそれも務め上げたよな。

なんだかんだで結婚から二年半経つが、ハッキリ言って夕貴だからあんな男と一緒に居られるんであって普通の女なら狂ってるよ。

つまんねぇことでぶちギレられて、飯のことにケチ付けられて、肝心の仕事や病気のことは無視だろ。

夫婦やってる意味ないじゃん。

夕貴はバカじゃないから、もうとっくに気付いている。

誰が聞いても、

 

「来るべきタイミングを待っているだけ」

 

だって。

その辺はアイツは経験豊富だから、必ずいつかタイミングが訪れると云うことを知っている。

獲物を狙うみたいに虎視眈々と「その時」を待っている。

 

「なんとか上手くやりなさいよ縁なんだから。。。」

 

みてぇなこと謂うヤツもいるようだけど、それは他人事でお節介っていうもんだ。

夕貴にとってこの結婚は単なるステップでしかない。

俺にはそれがよくわかる。

アイツはそれをコミカルに「踏み台」って表現するが、男を踏み台にできる女とそうでない女がいる。

俺はたぶん夕貴が別れても、たぶん夕貴とは一緒になれない。

俺には俺の事情があるからだ。

だけど、夕貴には幸せになって貰いたいって思っている。

それより何よりでっかく羽ばたいて欲しい。

皆も夕貴本人もそれを願っているんじゃないかな。

俺と夕貴の関係?

友達だよ、戦友かな。

夕貴が頑張れば頑張るほど、俺は燃える。

しばらく会ってないからSNS見ているだけだけど、文章に今の心境がハッキリ現れるんだよ。

俺が想うに、アイツの謂うタイミングってやつもそう遠くはないだろう。

アイツの旦那は味方のフリして味方なんかじゃねぇんだよ。

自分の都合のいいように夕貴を利用しようとしているだけなんだよ。

夕貴は負けん気は強いけど案外大人しいから、大して文句も言わないみたいだ。

 

それにしても旦那さんよぉ、見る目が甘かったよな。

騙しきれると思ったんだろうな。

その曲がった根性をよ!

夕貴の正体を知らないから容易くアンタみたいな男がぬけぬけと夕貴に近づけちゃうんだぜ。

前の女も重度のうつ病になって出て行ったって。

夕貴がそうなったら、アンタは責任取らないだろうな。

アンタの夕貴じゃなくて皆の夕貴なんだぞ!

そうなる前に夕貴を頼むから解放してくれ。

きっとアンタは女と愛し合ったことなんてないんだろうよ。

本当の愛がどういうものかなんて知りもしないだろう。

夕貴はアンタの百倍愛って云うものが何なのかを知っている。

そもそもアンタは友情ってもんも知らないよな。

人間を大事にしない人だもんな。

言ってることとやってることが違うのは結婚詐欺って云うんだぜ。

そもそも夕貴のこと何も知らないで結婚したから、夕貴が人を疑うことを知らないってこともわかってなかったんだろうよ。

でも夕貴はキレたら終わりだぜ。

やべー、アンタに対する俺の怒り、沸点!!!

 

破壊から再生へ

破壊から再生へ

  • 作者:橋岡 蓮
  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)