橋岡蓮 ’s diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

雨の川口駅での再会だった。。。

さてと、酔い覚ましに牛乳でも飲んで白紙に向かうとするか。

雨の川口駅。。。

久し振りの雨の中の外出は、決して気分の悪いものではなかった。

たぶん川口という街が好きだからだと思う。

私の住む家は川口市にあるのだが最寄り駅が草加駅なので、川口駅には滅多なことがないと行かない。

しかし、役所関係の用事がある時はどうしても川口駅まで行かなければならない。

若しくは遠方の友達に会う時、川口駅で待ち合わせした方が相手にとって便利な場合がある。

JRが通っているからだ。

父親との待ち合わせが川口駅になった理由もそれだ。

どうやらホテルを日暮里に取っているらしく、川口駅の方が都合がいいということで、毎度待ち合わせは川口駅になる。

と言ってもコロナ禍の中でなかなか札幌から出てくることができなかったので、約一年半ぶりだろうか。

確か前々回川口駅で待ち合わせをした時、駅前の小さな木に桜が咲いていたのを覚えている。

札幌ではなかなか見ることができない桜に喜んでいたっけ。

 

父親は相変わらず淡々としていたが、何か言いたいことがあるのに私と二人きりではなかったので口にできないような様子だった。

私はとにかく場を盛り上げようと次々に話題を振ったが、俺が訊きたいのはそういうことじゃないと「顔」で訴えているように感じた。

父親は諸々と心配している。

私の仕事のことや旦那のこと、そして生活のこと。。。

だったら旦那本人を連れてきたんだから直接訊けばいいじゃないかと思うかも知れないが、平和主義なのだ。

父親は本人には一切何も訊かなかった。

結局、最初から最後まで無難な会話で終わった。

何のために会ったの?と思う方もいるかも知れないが、お互いの生存確認のためだったんだと思う。

 

「母さんは元気?母さんにも会いたいんだけど、母さんはどう思っているの?」

「母さんは相変わらずだし、お前の話はしてないからな。。。心の整理が付かないんじゃないのか?」

「私だって心の整理なんて付かないよ。だけどこのままだったら死ぬまで会えないよ!元気なうちに一度くらい会っておいた方がいいと思うけど。。。私からは手紙で何度もそう伝えたんだけど、返事が返ってこないよ!弟には?弟にも会えないの?」

「どうだろうね」

 

ヒステリックな母親。

父親は逃げているように感じた。

本当は何もかも知っているのに、知らないフリをしているように見えた。

 

せっかく札幌から出て来ているのだから、二人きりで会うべきだったかも知れない。

しかし、父親に何か話をしたところで解決した試しがない。

結婚してからまだ日が浅い頃に父親と二人で頻繁に会って、現状を説明し、訴えたのだが何一つ解決しなかった。

そして現在に至るので、父親にも期待しないようにしている。

誰かが助けてくれるとか、頼りになるとか、そういう概念は持たない方がいい。

自分のことは自分で解決しなければならない。

そう思わないと、期待を裏切られたショックが半端ではないからだ。

 

友人からはこう言われた。

 

「お父さん、わざわざ会いに来てなんで飯だけで帰るの?」

 

やはり疑問に感じるよな。

そう、おもてなしをするべきだった。

結局話したいことも話せず、会計も父親持ち。

酔い覚ましに珈琲飲んでいく?と誘ったが、とっととホテルに帰ってしまった。

本来なら嫁の父親が高い金を払って札幌から出て来ているのだから、旦那が奢るのが当然のように思うのは私だけだろうか。

 

前日は北千住に住む弟のところに会いに行って、孫娘の顔を見てきたらしい。

二歳だそうだ。

そして焼肉をご馳走になって、満足したとのこと。

それなら札幌から来た甲斐もあったのだろうか。

無理矢理でも旦那を家に置いて、私一人で行けば良かったのかな。

それともお互いに元気な顔を見られただけでも良かったのだろうか。

父親がわだかまりなく、あ~元気そうで良かったという気持ちで帰ってくれたことを祈るのみだ。

 

 

破壊から再生へ

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  • 作者:橋岡 蓮
  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)