nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

見えない約束…

約束って、実は目に見えないものではないだろうか?

極めて精神性の高いもの。
これ、信じる力が強いと簡単にはブレない気がする。

意志の強い人ほど、目に見えないものを信じる力は強い。

例えば、私とこれを読んでくれる人の間に約束はない。

でも、こんな根拠のない自信がある。

 

「この人は、きっと今日も明日も読んでくれるだろう」

 

その反面常に危機感も持っている。

 

「いつ誰からも読まれなくなってもおかしくはない」

 

だけど、目には見えないものを信じている自分がいる。

温度差みたいなものはあるにせよ、信じたい気持ちが強い。

だからと云って、裏切られたみたいなことはない。

人間が人間から離れて行くのは裏切りではない。

仕方のないことなのだ。

とはいえ、読んでくれている人と私の間には阿吽の呼吸のようなものがある。

私も一読者として、多くの人の投稿を見ている。

今日は面白い、今日はイマイチ、などザラにある。

イマイチでも、また次の日アップされていれば見る。

あ、この人とは一言も言葉を交わしていなくても暗黙の了解が成立しているなと感じることもある。

それを「形のない約束」と呼んでいる。

 

「形のない約束」は目には見えないし、交わすこともない。

だが、確実にあると信じることは信頼に繋がるのではないだろうか。

信頼と云うものは、一方的で構わないと思っている。

私には信頼の置ける人が沢山いる。

だけどたまに無性に孤独を感じるのは何故だろうか。

恐らく、目には見えないものだからだ。

ふと我に返った時、急に寂しくなったりする。

大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせる。

 

寂しさや不安を紛らわせるために酒を頼ることは、ほぼ無い。

緊張を緩和させるために飲んでいるのである。

イコール、寝つきが良くなるとかそういうこともある。

睡眠導入剤みたいなものだ。

人間は寝るために起きているのだと聞いたことがある。

確かに、質の良い睡眠のために酒を飲み、爆睡するために日中活動して体力を消耗するのだろう。

況してや、酒にはリラックス効果がある。

何となく理由もないのに陽気にさせてくれる時もある。

そんな時、さっきまで考えていた不安は消えていることが多い。

 

どちらかと云うと、私は目には見えないものを重んじて生きているタイプ。

結婚って云うのは、紙切れ一枚とはよく言うが、メリットもデメリットもあって、恋愛とは違う。

それは結婚してみないとわからなかった。

メリットとは心の平穏を得られること。

相手がどうあれ一人ではないという事実は、多少なりとも寂しさから解放してくれる。

結婚とは目に見えるものの部類に入ると思う。

私が重んじているものは、友情とか信頼、約束、誓いなどだ。

尊敬の念なんかもそうかも知れない。

私には尊敬する人が沢山いる。

相手には目に見えない。

私から尊敬されているという自覚を持っている人は、一人もいないはずだ。

だけど、私は多くの人を尊敬して生きている。

言っちゃ悪いが、尊敬する人が一人もいないという人はダメだと思う。

ミュージシャンでも作家でもスポーツ選手でもいい。

歴史上の人物だっていいじゃないか。

でも世の中には誰のことも尊敬できない人はいる。

そういう人が友情など築けるわけがない。

同時に、誰かから尊敬されることもないだろう。

 

つまり、目に見えない精神性が最も大事だと云うことだ。

物と金しか信じれない人は寂しい人生しか歩めないだろうよ。

約束なんて云うものは最たるものだ。

一度も言葉を交わしたこともない人と、心の中で感じるのが約束。

こんなに神秘的で素敵なことはない。

私が伝えたいことは伝わっているのだろうか?

言葉も交わさないのに約束ができる人間で在りたいと、常に思っている。

今日言いたかったのは、そういうこと。