実に充実した一日を過ごすことができた。
編集作業は七時間に及んだ。
やはり早起きしたのが良かったのだと思っている。
休みの日はしばらくこういう時間の使い方ができればいい。
なんだか、とても冷静になっている自分に気付いた。
ぶっちゃけ、最近は物事が上手く行っていない。
だからこそ、逆に物語の世界に没頭することで、現実逃避できているのかも知れない。
口は災いの元、と言うように、信頼の置ける人としか喋りたくない時もある。
口を開けば、反感を買いそうな気がして怖いのかも知れない。
こういう時は、公にする文章などは書きづらい。
何を書いていいのか良くわからないからだ。
本当はしばらく静かに身を潜めていたい気分なのだが、背後から何者かが叫んでいる。
「何でもいいから書いてしまえよ!」と。
本来の私は会話好き。
無口だし、自己表現が下手なのだが、心を開ける相手と話しているととても楽しいと感じる。
その一方で、臆病な一面もある。
口を開けば開くほど、どつぼにハマっているような錯覚に陥ることもある。
そういう時は、何故かヘトヘトに疲れる。
布団を頭から被って、寝ていたい心境に駆られる。
基本的には、嫌われるのを覚悟の上で本心を語っている。
上手く行っていること、行かないことをそのまま無防備に書いている。
かといって本当に嫌われたらかなり凹むものだ。
まぁ、その程度で嫌われるのなら、それまでなのだが。
ふと気づいたことがあるのだが、人間関係で悩むとはまだまだ青臭い証拠だよなと思った。
それとも、自分が生きる世界はもっともっと狭くした方が良いのだろうか?
もっと狭くしたら、本当に誰もいなくなりそうで怖いんですけど。
人間って近すぎてもダメなのだが、手を放してしまえば一瞬にして消えてしまうものでもある。
その匙加減が難しい。
例えば、こうして文章を書いていると、かなりの確率で嫌われる。
残る人は残ってくれるのだが、離れて行く人は見事に離れて行く。
何故なら私が自分が考えていることを、オブラートに包まずに、そのまま表現しているからだ。
世の中は十人十色だから、色んな考え方があるわけで賛否両論。
見方によっては、ただ心の中の声を羅列しているだけだと感じる人もいるだろう。
そこまでわかっているのに、心の声の羅列をやめられないのが私。
もっと人々の役に立つ情報の話でもすればいいのかも知れないが、私がそれを担う意味がない。
役立つ情報を書く人は五万といるからだ。
ロックが好きだからって、ロックを語るわけでもない。
私の文章などは、面白くも何ともないかも知れない。
でも書かずにはいられない人。
つまり、自分で災いを呼んできているような気がするのだ。
誰のせいでもなく、私自身が少し喋るのをやめた方が良いのかと思ってしまう。
確かに、私の発言には矛盾していることが多々あるかも知れない。
だけどこれだけは言いたい。
人間は常に同じコンディションなどあり得ない。
昨日と今日が違えば、明日はもっと違う。
もっと分かり易く言うならば、今日ハッピーでも、明日は波風荒い日かも知れないということだ。
それをそのまま、今日はハッピーだ、今日は波風荒いなどとベラベラ喋るから、人々からしたら「どっちやねん?」となるのかも知れない。
人々は冷静に客観的に文章を読むからだ。
一番いいのは、蓮さんはこういう人間だと云うのがまかり通ること。
それまでには三十年間は掛かるだろう。
もう何年も読んでくれている方でも私を誤解するということは、多くの人から誤解されているのだろう。
何も喋りたくなくなるって云うのはそういうこと。
とか言いながら、結局書いてしまうのだが。