nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

私は背水の陣だけれど

打ち合わせで新宿へ行ってきた。

土砂降りで、これは何か革命が起こりそうな予感がした。

それは見事的中することになる。

ビルを五階まで上がって扉を開くと、会いたかった人がそこにいた。

若干二十歳の石川県に住む女性だ。

先日の渋谷での勉強会から連泊で、この日の夜の新幹線で帰るとのことだった。

彼女とは、私の直観で、今後良いパートナーになれそうだと思っていた。

だから、彼女に会えてとても嬉しかった。

倍以上人生を生きている者としてのアドバイスなど何一つない。

私より圧倒的に賢く、純粋な人であることは前々から承知していた。

むしろ、教えてもらいたいことの方が多いのが事実。

私個人的には、彼女の読解力と分析力はずば抜けているという認識だ。

ただ、こればっかりは相性だ。

能力云々ではない。

ほぼ初対面で、同じ空間にいて、お互いが邪魔にならないということが重要だ。

そういう意味ではお互いに空気になれたかと思う。

いや、彼女の賢さもあるのだろう。

私が思い付きでベラベラ語っているのに対して、じっと黙っていた。

あぁ、この人は聡明な人だ、そう感じることができた。

倍以上生きていて大変申し訳ないのだが、この人になら自分の醜さを晒すことができるとさえ思った。

だから、私は普段より饒舌だったかも知れない。

居心地の悪さを全く感じなかった。

何となく、燃え盛るものがあり、共に高め合って行こうという意気込みすら芽生えた。

この人になら、甘えることすらできるなと感じた。

まぁ、本人からしたら、私ごときに甘えられても迷惑だろうが。

私は不器用で人見知りなのだが、どうしても接点が欲しくて、メールアドレスの交換をした。

普通ならLINE交換なのだろうが、この人とは長文の遣り取りがしたいと思ったからパソコンから打てるメールにしたのだ。

もっと言うならば、真剣に彼女にメッセージを送りたいと思ったのだ。

私ごときが送るメッセージとは知れているが、不器用ながらに仲間を作るということはこういうことかも知れないと思った。

私だけかも知れないが、この際、年齢や上下関係など抜きだ。

 

 

彼女は一度、私の新作の途中経過の原稿を読んでくれている。

そして、多くのアドバイスをくれた。

その時点で、お!この人は只者じゃないぞ!みたいな感覚は抱いていた。

だけど、その時は直接の連絡先も知らず、お礼らしきお礼も言えないままだった。

心ではとても感謝していて、ずっと気に掛けていたのは事実。

ところが、機会がなかった。

だから、今回会えたのは、何かしらのサプライズのような気がした。

何やら、好きな人に自分からアタックするような感覚。

ドキドキしたのだが、すんなり馴染めた安堵感。

私と彼女が今後、どのような仕事を繰り広げるのか楽しみである。

 

 

今更ながら、年齢は関係ないなと思った。

二十歳の女の子にリスペクトするとは思わなかったからだ。

それだけ彼女は実力を兼ね揃えているということだろう。

それは、私より一回りも二回りも離れている人々が、私にリスペクトしてくれるのと似ている。

オフィスを出た私達はルノアールへ行って、私はビールを頼もうと思ったら、発売停止とのことだった。

煙草が吸いたかったのに、加熱式煙草のみ許されていた。

それでも、同じ空間を共にすることができて良かった。

旦那の仕事が終わったとのLINEが来たので、私は彼女が席を外している間に失礼してしまった。

メールを書く時間が無かったので、ここに会えた感想を書かせてもらった。

人間と人間には、国境も年齢などの垣根はない。

そう思うことができただけで、本当に良かった。

どんな想いで新幹線に乗り、石川県へ帰っただろうか。

さて、落ち着いたらメールを書くことにしよう。

拙い文章になるとは思うが、きっと喜んでくれるだろう。

彼女との出会いは、これから始まる。

私は、背水の陣だけれども。

彼女は、これから。

 

 

11月20日(土)20時~インスタグラムLIVE配信

 

『マンツーマンディフェンス TOUR2021 #011』

おセンチさん×橋岡蓮

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