一日中家にいたのだが、打ち合わせが二本入っていた。
疲れが溜まっていたので、二時間ほど昼寝をした。
昨日か、一昨日だか忘れたが、一読者である友人からこう言われた。
「蓮さんの文章は昔の方が面白かった」
この言葉が妙に引っ掛かって、ずっと気になっていた。
昔の私の文章には勢いや野性味があったというのだ。
最近の私の文章は、昔と比べて遥かに読み易くはなったが、綺麗に整ってしまったのだと。
これだけ毎日努力して、なんとか実力を伸ばそうとしているのに、結果的にダメじゃん!と思った。
まぁ、言い訳をするならば、歳を重ねたことと、世の中が随分と変わったことにあると思う。
やはり三十代の勢いは四十代にはもう出せないのかも知れない。
なんだか彼には私が毎日家のパソコンの前でネタを探しているように見えるようだが、とんでもない。
煙草がほぼ吸えなくなった世の中で、ほぼ毎日外出している。
その日あったこと、思ったこと、考えていることを書いているのに変わりはない。
心当たりがあるとすれば、綺麗に書くように心掛けるようになったということか。
あれだけ周りからは文体やら構成やら、句読点の打ち方までご指摘を戴いてきた。
それを参考にしながら、日々成長するためにやっていることが、結果的にダメなのだとしたら、私は一体何をやって来たのだろうか。
そう考えると、悔しくて悔しくて仕方がないのだ。
確かに昔の私なら、もっとボロカスに文句を書いていた。
しかし、四十二歳にもなると、大人気ないとか言われてしまうのだ。
でも冷静になって考えてみたら、微妙なお年頃の女性に対して「野性味がなくなった」というのは失礼極まりない話だと思わないか?
「アンタ老けたね」って言っているのと大差はない。
ましてや、私みたいに書くということを武士にとっての刀のように捉えている私に対して、昔の方が面白かっただなんてとことん失礼だ。
かといって、私がここで怒れば、また器が小さいなどと言われるに違いない。
野性味がなくなったということは、文章としては衰えたということ。
何も考えず、平気でそういうことを私に言っているのだろうが、けなしているのと一緒。
確かに昔の私なら、じゃあ読むな!って言ってキレていた。
大人になった蓮さんは面白くないと言われているみたいで、無性に気に食わないのだが、事実なのだろう。
文体、構成、関係ない!!!
文句あるなら読むな!!!
というスタイルの方が、人を惹きつける力はあったのかも知れない。
そりゃ、喧嘩上等みたいな女の方が魅力的な部分もあるだろう。
しかし、私は良くも悪くも、少々大人しくなったし、我慢も覚えたし、人を許すことの大切さも知った。
その丸みが文章に出てしまっているのだろう。
独身に戻ったら、野性味を取り戻せるだろうか。
それにしても、私の中にある野性味が欠けるだなんて大問題だ。
これだから歳は取りたくないのだ。
しかしながら、私はまた一つ歳を重ねてしまった。
まぁ、大事なことに気付いたいい機会だったかも知れない。
ショックだけどね。
同時に、このまま気付かないで面白くない文章を書き続けてたとしてもそれはそれでゾッとする。
いや~、難しい。
できることなら私は死ぬまで文章を書き続けたいし、それは日々成長するものでなければ意味がない。
好みの問題なのかなぁ?
それにしても、やっぱり悔しい。
歳を取るってこういうことなのか?
若い頃の感性には勝てないのか?
いやいや、負けてたまるか。
失ったとされる野性味、取り戻してやる。
12月15日(水)20時~
『蓮′sBar』
橋岡蓮バースデーライブ開催
インスタライブ配信
今日です!!!
楽しみにしていてね!!!