橋岡蓮 ’s diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

モテる男の鉄則

めちゃくちゃ濃くてヘビーな打ち合わせを終えて、満員電車に乗り込み、猛ダッシュで帰宅したのは、紛れもなく煙草とビールのためだ。

打ち合わせ場所近くに、煙草が吸える居酒屋があったら間違いなく立ち寄っていた。

どういうわけだか、喫茶店やラーメン屋は視界に入るのだが、そそられる店が見当たらない。

仕方がないので我慢に我慢を重ねて一時間半掛けて自宅に辿り着いた。

駅前に良い居酒屋があるのだが、我慢したついでにもう少しの我慢と言い聞かせて帰ってきた。

取り敢えず、戴いたメールやLINEに返信をした後、冷蔵庫に直行した。

一服を済ませ、キンキンに冷えたビールを手に取った瞬間嫌な予感がした。

ん?重い。

もしや…。

てか、案の定だった。

プシュっと開けた瞬間、出てこなかった。

なんてこった…。

結局これだけ待ち望んでいたビールにあり付けなかったなんて大事件!!

そもそも、中古品で買った冷蔵庫でビールが冷えなくて買った新品冷蔵庫。

普通、凍るか?

家庭用冷蔵庫って奥が深いのね、と思いながらもビールが飲めなかったフラストレーションは半端ではない。

もうね、泣く泣く自然解凍しながら赤ワインをグラスに注いだ。

腹も満たされていないのだが、時計を見たらヤバいことになっていた。

このまま寝たら、明日の朝生きた心地がしないことくらいわかっている。

 

 

実は、仕事のパートナーに「女心」の話をしていた。

その方は自分にはあまり自信がないようだが、女の私から見ると実に細やかな気配りのできる人だ。

あくまでも私の個人的な意見だが、大抵の男は女に対して厳しすぎると思う。

自分のことを棚に上げて、一言も二言も、いやいや三言も多い。

化粧だの服装だのスタイルだの、どの口が言ってんだ?みたいなことが多々ある。

モテる男はいちいち女に指摘せず、肯定的なことだけを伝え、褒める。

私が何度もこっぴどく叱った男友達がいるのだが、彼はヤバいレベルで女心がわからない。

俺と会う時はお洒落してこい、などと平気で言うだけではない。

自分は冴えない格好をしているにも関わらず、セーターの毛玉のことを指摘してきたりする。

これだから、お前はモテないんだよ!って、こっぴどく叱った。

その点、私の仕事のパートナーは違う。

 

「蓮さん、今日は春らしい装いですね!」

 

などと、さりげなく褒めてくれるのだ。

中には女の服装などに興味はないと断言する人もいるが、それはそれで私としては気楽でいい。

かといって、春らしいですね!などと褒められたらなんとなく嬉しくなるものだ。

 

「この人に会うと、褒めてもらえるんだな!」

 

そう思うと、次回もちゃんとメイクしようとか、お洒落しようとか、前向きな気持ちになれるのだ。

ところが、自分の手持ちの服で最大限のお洒落をしても、毛玉のことまで指摘された人には会いたい気持ちすら失せる。

かえって手抜きするようになってしまうのは私だけだろうか?

女にいつも綺麗でいて欲しいと思うならば、さりげない褒め上手が一番。

いちいち細かい指摘をするのは逆効果。

むしろ、そんな細かいところまで見られていたかと思うとウザったくなってくる。

自分のことは棚に上げやがって、と思ってしまうわけだ。

 

 

中にはこういうこともあった。

私は持病により手が震えたりするのだが、笑いながら指摘してきた人がいた。

大丈夫か?と言われた。

その言葉の中身は真実を知らず、半分馬鹿にされていると思ったので滅多にないことだが、怒鳴ってしまった。

未だに交流があるのが不思議で仕方ないが、正直悔しくて悔しくて泣きたい気分だった。

まぁ、私の怒りが通じたからこそ、縁が続いているわけだが。

それにしても女心をわかってらっしゃる方が、自分はモテないと悩んでいる。

女心がわからない無神経な人に限って、モテると勘違いしている。

優しい男ほど、謙虚だということかも知れないな。

褒め上手に越したことはないのだろうが。