nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

極端な女心

お世話になっている方への誕生日プレゼントや、お土産を買いに渋谷へ行った。

外は冷たい風が吹いていた。

春服で出掛けたい気持ちはあったのだが、暖かい格好で家を出た。

誕生日プレゼントって、めちゃくちゃ迷う。

しかも若い子なので、何がいいのかさっぱりわからなくて、二十代の方々に相談したりした。

気に入ってくれるといいのだが。

とはいうものの、彼女の誕生日はとっくに過ぎている。

ロックンローラー』の制作に追われていて買いに行くことができなかった。

まぁ、それに関しては彼女もわかってくれていると思うので甘えさせてもらった。

 

 

渋谷までは何気に遠いのだ。

約一時間半くらいかかるので、我が家が如何に田舎かわかるだろう。

新宿へはしょっちゅう行くのだが、渋谷は滅多に行かない。

しかし、滅多に行かないからこそ私にとっては楽しみ。

以前、何の用事で行ったのか覚えていないが、喫煙所がなくなる現場を目の当たりにしてしまった。

行く時は吸えたのに、帰りは封鎖されていた。

しかし、今は開放されていた。

 

 

そうそう、思い出した。

写真撮影に行ったのだ。

あれから少しばかり痩せたし、髪型も変わったので新しい写真を撮ってもらいたい。

しかし、本当に私の写真如きに需要があるのかわからないし、カメラに耐えられる被写体とは思えないので考え中なのだ。

ただ、蓮さんはイメージが変わったと言われることが多いので、リニューアルした方がいいような気もしている。

とはいえ、悩んでいる私の背中を押してくれる人がいるわけでもない。

ということは、自分が気にしているだけで需要や必要性はさほどないかも知れないとも思う。

作者の写真など、本来なら要らないのかも知れない。

これこそ想像にお任せしないと、読み手のイメージを台無しにしてしまうことになり兼ねない。

ところが、またインスタライブをやって欲しいというありがたいご意見も頂戴したりする。

これについても、非常に悩むところだ。

私が知っているインスタ仲間は毎週ライブ配信を行っている。

だが、彼はミュージシャンだ。

私はあくまでも著者なので、あまり顔を出さない方がいいような気もしている。

声だけ流した方が何でも遠慮なく話せるのだが、ぶっちゃけ日頃から滑舌が悪く呂律が回っていないので、それも気になっている。

やはり文章の中のみで想像を膨らませてもらうのが一番無難な気もするがどうなのだろうか?

細かいことを気にせずに、やっちまえばいいじゃないか!とも思うのだが。

一番の問題は、配信する私本人がどう在りたいかだ。

最近はズームによる勉強会やお茶会などで顔を晒すことが増えた。

そういう意味では、少しずつ表に出ることに慣れてきたとも言える。

もう少し頭の回転が良ければ、面白いトークができるのかも知れないが。

対談ならイケるのではないか、ゲストを呼ぼうか、など色々思案中ではある。

 

 

渋谷の街は、相変わらずの都会で凄い人混みだった。

若者しか入らないような店に入るのは抵抗があった。

以前なら全身鏡を覗き込んで「自分チェック」をしていた私だが、鏡を見つけても目を逸らすようになった。

そんな自分に気づいた時に、なんとなく寂しい気持ちになったりする。

美容室へ行っても、最近はマスクをしたまま。

マスクを外すことに抵抗を感じるようになったし、家でノーメイクでいる時も鏡を見る度ちょっと泣きたくなったりする。

そんな極端な繊細さを持つ私が渋谷へ行くのは、決して気軽ではなかった。

若者に入り混じりショッピングをするよりは、近場の北千住辺りでサクッと買い物を済ませ、立ち飲み屋に寄る方が私としては落ち着く。

しかし、私の中にある愛が戦場へ向かわせたのだ。

そう、もはや若者の街である渋谷は戦場なのだ。

案の定、皆が皆春物だったしね。

 

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