nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

独占欲とファン心理

小雨が降る中、上野へ行って仕事仲間と飲んできた。

とにかく安い大衆酒場を探して、安く上げるために「濃い目」のレモンサワーを飲んだ。

途中、外に置いてある灰皿で煙草を吸ったら一気に酔いが回った。

ラーメンが食べたかったのだがラーメン屋が満席で、仕方がないからサイゼリヤカルボナーラを食べ、赤ワインのグラスを飲んだ。

それはそれで非常に美味だった。

気づいたらマスクがなくなっていたので帰りにマツモトキヨシに寄って、一番安いマスクを買った。

最初は気にならなかったのだが、百円ケチっただけでなんとも言えない居心地の悪さ。

やれやれ。

 

 

ところで今月は旅行以外にも随分と予定が入って忙しくなりそうだ。

それらは仕事ばかりではない。

飲みに行ったりライブへ行ったりと、楽しいイベントが続く。

来月は働かないとなぁ。

一度でいいからチバユウスケに会いに行きたい。

チバさんに会えたら、人生観が変わりそうだ。

私は基本的にあまりライブは行かないのだが、やはり応援しているミュージシャンを生で観て、生で音楽を聴くというのは格別なのではないだろうかという考え方に変わった。

ファンの人達に埋もれるのが嫌だったのだが、そこはもう大人にならなきゃ。

大人なんだから、キャーキャー言うのは若い子に任せてひっそりとステージを眺めるのもアリなんじゃないかと思うのだ。

十年くらい前、ストリートスライダーズのハリーのことが好きすぎて、よくライブへ行っていた。

ところが、私が熱狂的過ぎるあまりライブハウスを追い出されたことがある。

私はただこう言っただけだ。

 

「ハリーに会いたいから楽屋に入れてください!!!」

 

それだけでふざけんなと言われ、出禁になったという話。

今思い出しても腹が立つ。

それは富山県にあるライブハウスでの出来事だった。

ラストソングの時、カウンターで飲みながらハリーの歌を聴いていた私は最前列まで行ってハリーと握手をした。

今でもハリーの手の感触は忘れていないかも。

それで舞い上がった私は、スタッフさんに楽屋に入れて欲しいとお願いしたのだ。

出禁になってしまったので、出没地を長野に変えた。

富山のライブハウスとは違って、長野のライブハウスは凄い人混みだった。

身長が低い私はヒールを履いてもハリーが見えない程だった。

富山では一切MCをやらず、客もハリーもどこか緊張していて、空気が張り詰めていた。

ところが長野では、ハリーがとても楽しそうに笑っていたのがとてもショックだった。

下北沢や渋谷のライブハウスには行ったことがないのだが、ハリーの様子はどうなんだろうなと思った。

千葉のライブでも、ハリーの様子は違っていて、寂しくなった私はそれ以来ライブというものへ行かなくなった。

 

 

先にも書いたが、ファンの人達の中で、私は極めて孤独を感じた。

なぜなら、部屋で好きなミュージシャンのCDを聴いている時は私だけのものであり、寄り添ってくれる存在だからだ。

こういう感覚を持っているのは特殊なことなのだろうか?

ファンの人達はどんな気持ちでライブへ行ったりするのだろうか。

札幌ドームへ行った時も、何とも言えない違和感を感じた。

だからチバさんの「バースデー」のライブへ行くのはある意味一大決心でもある。

若い頃は私も尖っていたし、勘違い野郎だったので、独占欲が半端じゃなかった。

こうして大人になったからこそ、素直に会いたいならライブへ行こうと思えるのである。

このファン心理は普通なのだろうか?

それとも異常なのだろうか?

今後、私も自身のイベントをやって行く身である。

ファン心理もわからずして、イベントができるのか?とも考える。

それにしても、やはり、好きなミュージシャンには活躍してもらいたいし、応援したい。

でも願わくば、私だけの存在であって欲しい。

チバユウスケファンを敵に回すつもりはないけれども。