nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

ムカつくこと

RCサクセションのライブアルバムを聴きながらパソコンに向かっている。

要らない営業メールなどを削除していたら、二時間も経ってしまった。

赤ワインを買いに行きたいのだが、まずはこれを書いてしまうことにする。

ふと思ったことがあるのだが、私は当たり前のことを言われるとムカつくらしい。

 

「お礼を言いなさい」「感謝しなさい」「貴女の責任です」

 

等々、挙げればキリがないのだが、言われなくてもわかっている当たり前のことを言うヤツって、私がわからない人間だと思って言っているのだろうか?

てか、馬鹿にしてんのか?

そう思うと無性にムカムカしてくる。

大抵そういうヤツは上から目線で、人に何かを教えてやっているような口調だ。

あ~、考えてみればこういうことって多々あるよな。

ムカつくぜ。

子供の頃、親からこう言われたのに似ている。

 

「部屋を片付けなさい」「宿題やりなさい」

 

今やろうと思っていたのに、今言おうと思っていたのに、一体何様なんだよ。

テメエなんて当たり前のことが出来てないじゃないかよ!

そもそも、私に説教垂れるなんて百年早い。

口ごたえしたら、十倍になって返ってくるから黙っているものの、腹の中ではイライラしている。

そういうことって私に限らず往々にしてあると思う。

いちいち言わなくていいことをあたかも自分は正義かのように振りかざしてくる人ってハッキリ言わせてもらえばウザい以外の何者でもない。

お前のそういうところが嫌いなんだよってはらわた煮えくり返りながらも「すみません」とか言っている私こそ何者?

一応、私としては大人対応したつもり。

でもしばらくはムカムカしている。

時間が経ってどうでもよくなるまで尾を引くこともある。

 

 

そんでもって、人のことをわかった気でいて「貴女は今こうです」みたいなことを言ってくる人もムカつく。

誰も言わないことを親しいよしみで言っているのかも知れないが、お節介でしかない。

もうね、そういう人には関わらないようにしている。

どんなに暇でも会いには行かないし、電話にも出ない。

たった一言が仇となって人間関係は終わるものなのだと、この歳になって改めて悟るのだった。

たまに蓮さんは優しすぎると言われることがあるが、私にも堪忍袋の緒が切れることはある。

優しさと寂しさと気の弱さって紙一重だと思うのは私だけだろうか?

 

 

過去にこんなことがあった。

ひょんなことから知り合った男がいたのだが、出会った瞬間から「ないな」と思っていた。

ちょっと可哀想で、しばらくの間飲み友達を続けていた。

しかし、結局手も握らせないまま一線を越えることもなく、私は去った。

私って残酷だろうか?

それとも優しすぎるがあまり、第一印象でNGだった男と飲み友達になったのだろうか?

もしかしたら、出会った次の日からもう二度と会わなければ彼をそこまで傷つけないで済んだのかも知れない。

私の優しさではなく気の弱さが「次の日から会わない」という選択をさせなかったのだと思っている。

つまり、多少優柔不断な部分があるのかも知れない。

いやいや、出会った時こう言えれば良かったのだ。

 

「貴方のことはタイプではないので、もう会えませんよ」

 

そう言えば多少恨まれるだけで終わったのに、ズルズルと飲み友達など続けるからとことん恨まれることになる。

からしたら、私ほど残酷な女はいないだろうに。

ほらね、優しいようで優しくもない。

まぁ、優しいだけがロックではないし、優しいだけの女に魅力なんてないとは思わないか?

人様からしたらハラハラドキドキさせられるくらいの女の方が面白くていい。

彼にはムカつくことをされたわけではない。

私を安心させようとしたのかこう言われたのだ。

 

「女を抱くことに興味が無い」

 

そんな男に興味が無いと思ったから去ったのだけどね。

やっぱ私は残酷かも知れない。