珍しくパソコンを持ち歩いている。
ここは新宿のルノアール。
煙草が吸えないのを承知で入店したのだが、なんと喫煙所があった!
パソコンの充電がないので、少し急いでこれを書いている。
実は、どこかのビジネスホテルに泊まろうかと企んでいた。
プチ旅行がしたかったのだ。
しかし冷静に考えたら実に勿体無い話。
結果的に手頃なホテルを予約することができなかったので、縁がないと思い諦めた。
宿泊代が浮いたので、調子に乗ってルノアールにいるというわけだ。
もう一つ理由がある。
ルノアールならパソコンの充電ができると思っていたのだ。
残念ながらできなかったのだが、投稿を書いてしまう余裕はあると思う。
さて、集中しなきゃ。
珍しくコーヒーではなく、オレンジジュースを飲んでいる。
最近、ミラクルなことが起きている。
私の知らないところで本が売れているという話。
読ませて頂いたのでフォローさせてください、とメッセージを戴くことが多々ある。
『橋岡蓮』の名前は決して知られているわけではないと思う。
しかし、私は本を出して、人生が変わったと言っても過言ではない。
十二月頃から兆しはあって、正月過ぎてから驚くように読んで頂くことができている。
口コミなのか?
実のところ、私はその理由についてわかっていない。
だが、こうして広まる時はいい流れで広まってくれるのだと思うことができて心から安堵している。
自信と喜びに繋がることであり、頑張ってきて良かったと思える瞬間でもある。
もっともっとと思いがちだが、この流れを継続することが最も難しいことである。
ただ、今年から来年にかけては上昇気流に乗れると思っているので、一気に拡大することが可能かも知れない。
そんなことを新作制作の励みにしている。
あらすじは最後まで一気に書き上げたものの、振りだしに戻って要らない部分を削る作業に苦戦中だ。
六万文字は減らしたいと思っている。
頭の中は新作のことでいっぱいだ。
まだ一月と思っていたら、あっという間に夏が終わる。
「もう」一月だと思わなくてはならない。
自分で勝手に発売日を決めるということは、〆切りを勝手に決めて動いているということ。
誰に言われたわけでもない、私だけの意思。
毎日投稿を書いてはいるものの、読者の方っていうのは待ってはくれないものだと思っている。
せいぜい一年半だろう。
私みたいに発売日を九月一日と決めてしまえばいいのだが、大抵の人は書きながら進捗具合によって発売日を決める。
『ロックンローラー』という小説を発売したのが去年の四月。
だから今年九月というのはちょうどギリギリなんだということが言いたい。
ベストなのは一年に一冊ペースでコンスタントに発表することだと思う。
それはそれは大変な作業である。
それでもそれができるかできないかでは雲泥の差。
万が一新作が出せないようなことがあったら、代替品を検討するくらいの覚悟がないとダメだ。
出版社にこだわる暇があるなら、とにかく書け!ってことだ。
書くことで運を引き寄せる。
書かずに金を貯めているうちに、時代は大きく変わってしまうのだ。
そういった危機感があるかないか。
読者を甘く見ていると、本当にいつでも忘れられてしまうのだから。
万が一私に危機感がなければ、こうして毎日投稿しないかも知れない。
とあるミュージシャンが売れ続けている理由は、年に一枚ずつアルバム制作をしているからだ。
シングルは二曲出すらしい。
飽きられてしまう危機感を持っている証拠だと、私は考えている。
というわけで、私の新作は遅いぐらいなのだ。
周りにも危機感を持てとは言わない。
私が一人で実感していればいいだけの話。
だけど、背中を押したくなることはある。
だからこのような投稿を書いている。
オレンジジュースの氷が溶けてしまったところで、店を出ることにする。