栄養ドリンクをどれだけ飲んでも、疲れが取れない。
酒も飲んでいないのに、在り得ない疲れに襲われている。
あぁ、しんどい。
無性にサーモンの刺身が食べたい。
ところが、居酒屋に寄る元気が少しも残っていなかった。
谷塚駅前に昔ならではの居酒屋があるのだが、酒が飲みたい気分ではない。
は?どうした私?
お酒、やめちゃったのか?
いや、そういうわけではない。
あまりにも疲れて、酔う元気もないだけだ。
飲んでいる時はまだいいのだが、三十分後に押し寄せる睡魔と疲労に耐えられないから飲まないのである。
だが、予定通り行けば九日は、タメ口ちゃんと飲むことになっている。
だからそれまでにこの慢性疲労をなんとかしなくては。
無駄に責任感の強い私は、せっかくタメ口ちゃんと飲みに行くのなら身になる話でもしようかなどと考えてしまう。
仕事の愚痴を言いながら酒を飲むことだけはしたくない。
かといって、ここまで疲れているとまともに考えられないようだ。
ちょっと無理しすぎたかも知れない。
熱中症気味で発熱し、ただでさえ疲れているのに体力を奪われ、それなのに休むことなくノルマと戦った。
やはり、無理しすぎだろう。
そうそう、タメ口ちゃんは九月から正式に出世するらしい。
私の隣で社長が話しているのが聞こえてきた。
考え深い話ではあるが、疲れすぎて思考が停止。
もはや、どうでもいいことになってしまった。
私は、まぁ、ぼちぼちやればいいんじゃないかなと能天気でいる。
それでよい。
本当は『人間の輝き』について書こうと思っていた。
だが、ワタクシ、疲労困憊だ。
また熱が出そう。
こりゃ、寝るしかなかろう。