nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

お金がかからない女

ちょっとちょっと猛烈に風が強いんですけど。

そんな中友人から誘いがあって、軽く飲みに行くことになった。

だから急いでこれを書くことにする。

やはり寒波が襲ってくるのだろう。

 

 

先日とある方にお会いする機会があった。

そこで女性たちからこんなことを言われた。

 

「お金のかからない女は大事にされないよ!」

 

というのも私は真逆の考えを持っていたのだ。

 

「金のかかる女は嫌われる」

 

というものだ。

以前、私は同棲しようとしていた男にこんなことを伝えた。

 

「電気代がいくら、ネット回線代がいくら、医療費がいくら」

「いやいや、蓮ちゃんって金の話ばかりするんだね」

「え?いや、必要経費だから言わなきゃならないと思って」

「俺が一生懸命働いているのに金の話ばかり、それで嫌われたことないの?」

 

私はびっくりしすぎて答えられなかった。

そうか、金の話ってしちゃいけないんだ。

そのように解釈してしまった。

その人だけではない。

考えてみれば他の男もそうだった。

蓮ちゃんは古着を着ているからいいとか、贅沢品を買わないからいいとか、ブランド品に興味がないからいいとか。

いやいや、私だって新品の服が欲しいし、実はグッチが大好きだったりする。

旅行だって行きたいし、美味しいものだって食べたい。

金がかからない女どころか、金がないと生活できない女なんですけど、みたいな。

しかし、男から嫌われたくないがために様々なことを我慢していた。

貧しい女を演じていたところもある。

そのせいか?

結局雑な扱いを受けた。

エアコンをなかなか付けてもらえなかったり、医療保険に加入してくれなかったりした。

それらについては、金や安心が欲しかったのではなく、その裏にある愛情が欲しかったのだ。

けれどもなかなか手に入らなかった。

それって、私が金のかからない女だったからだとしたら、一体全体何をやっていたのだろうか?

愛されるために何もかも我慢していたというだけなのに。

 

 

話を戻そう。

先日お会いした女性たちが言った言葉が私にグサッと刺さった。

 

「お金のかからない女は大事にされないよ!」

 

高い女になるべきだったのだ。

心が抉られるようだった。

結局、光熱費など必要経費の話をするのはしっかりした女。

それができない女は何も考えていないだけの女。

つまり、男に対してしっかりお金の話ができる人の方がいいというわけだ。

今まで、男に対してお金の話ができなかった私は常に怯えていた。

あの人もこの人も、お金の話は嫌がったから。

それは私自身がそういう男を引き寄せていたことになる。

情けない。

なんだかこの話を聞いて、未練も情も一気に吹っ飛んだ。

いいところもあるとか、悪い人ではなかったとか、そんな感情が消え失せて、私が可哀想になった。

 

 

ではどうすれば高い女になれるのだろうか?

それすらてんでわからない。

確かに私は酒も飲むし、煙草も吸うし、それなりに良い化粧品じゃなきゃ嫌だし、美容室だって行きたいし。

いやいや、そういう問題じゃないのかも。

それは必要経費なのかも。

ヤバ、よくわからなくなってきた。

私には贅沢するような友達がいないし、本当にわからない。

むしろ、金もないのに私みたいに金遣いの荒い人を見たことがないかも。

かといって、いい服着たいよな〜。

何もかもは、愛する人から大事にされたい、ただそれだけ。

今のままの私を大事にしてくれる人がいるならばそれでいい。

しかし、わけのわからない私の中にあるお金に対するネガティブ意識によって大事にされなくなるのならば困った話。

高い女になりたい。

一体どうすれば。

やはりそこは私が変わるしかないのだろう。

いや〜、今までの私って、めっちゃ可哀想なんですけど。

本当に可哀想。